TOEICが英語民間検定試験からの撤退を表明しました

少し前、県立高校の教師(複数校の複数名)から、「英検が撤退した」との大嘘が堂々と流されましたが(笑)、
英検ではなく【 TOEIC 】を運営する国際ビジネスコミュニケーション協会から、正式に撤退の報道発表がなされました。
「英検はもう準備してもしかたないよ。TOEICやった方がいいよ。」発言の真逆となったのがなんとも皮肉です。

「大学入試英語成績提供システム」へのTOEIC® Tests参加申込取り下げのお知らせ
https://www.iibc-global.org/iibc/press/2019/p119.html?fbclid=IwAR3EyM71xV4QZVpi8ymCZWzfjYRiDTpGzyB1bJjjxYo_1yxiHAqwbvzPTJ4

もともと、TOEICは、Listening & Reading TestL&R)とSpeaking & Writing TestsS&W)に分かれており、
L&R の受験者数はとても多いものの、S&Wの受験者数はその1%程度と極端に少なく、
団体としての Speaking の判定処理能力に、私は疑問を持っていました。
なので、これまでTOEICについては、けなしこそすれ、生徒に勧めることは一切ありませんでした。
L&R は、企業においても昇進や評定の一部に採用しているところもあるのですが、試験の過去問を繰り返し解くだけで点数を上げていけるもので、パズルのようなものです。
現時点ではTOEICに対し過剰な評価がなされていると感じています。TOEICの点数と英語の実務能力とは別物と言っていいとおもいます。L&R800点を超えれば、それ以上は趣味の領域で時間のムダでしょう。600点でも十分かなと思うくらいです。英語を武器に実務をこなしているプロの方々と接してきての個人的な実感です。
(ここでいう「プロ」には塾講師を含めません)

大学受験で英語民間検定試験を受けることになる高校生のみなさんには、英検かTEAPをおすすめします。大学の入試問題との相性もいいので、ムダな努力を極力抑えることができます。BENBUでも個別に要望に応じて対応しています。
もっとも、そんなに時間や労力を割く必要はありません。
別記事「英語の民間検定試験について(大学入試共通テスト)」をご参照ください。