医学研って無意味かも?

筑波大学の推薦入試につき先日合格発表がありました。
BENBUでは医学科に2名合格してくれました。この小規模の塾ですごいことですが、BENBUの成果ではなく生徒が頑張った成果です。

いろいろな高校で意欲のある生徒に向けて課外で「医学研」や「東大研」といったゼミ的なものが設けられているようですが、その効果に疑問を感じています。某高校の医学研では、医学部生を呼んで話をしてもらったり、面接対策をしたりしているようですが、勉強方法は個人ごとに異なるものです。もともとの地頭も経験も異なり全員にあてはまる勉強方法はごくごく一般的なものでしかありません。

面接対策をしても、合否自体には影響しません。筑波大学の推薦入試では小論文という名の学科試験(理系では英・数・理)があり、その点数でほぼほぼ合否は決まります。点数の上位から募集定員の数までが合格者となりますが、面接で人格・思想的に医師として不適格な人がいれば落とされ、順に繰り上げて合格者が確定します。

志望理由書は面接でのネタになる程度で、面接も志望理由書も、不合格の人が逆転する材料になることはありません。ある私立高校の教師は、高圧的な態度で志望理由書の作成と改良を生徒に強いて、居残りをさせたり何度も無駄な書き直しをさせ、研究したい内容を入れさせたあとで研究内容はいらないと撤回したりして、生徒の勉強時間を奪いました。授業を潰してまで面接の練習をして生徒に無駄な労力と時間をかけさせました。無能な教師が頑張ると生徒の足を引っ張るだけですが、教師本人は生徒のためだと思い込んでいるので、とても面倒でした。ほとんど精神異常者なのですが、教頭まで巻き込んでの悪影響の低減は大変でした。

他の私立高校では面接会場の待機所でお互いに励まし合っていたので、おそらく面接が合否に影響すると思い込まされていたのだと思います。面接の配点が高いことを合否に影響すると勘違いしている教師が多いのでしょう。

「東大研」といっても、問題を配り解かせて生徒どうしで話し合わせたあとで解答を配るという、前時代的な効率の悪いやり方をしているだけです。なぜその問題なのか、その問題から何を吸収すればよいのか、過去問とどうつながるのか、考え方・解き方でどういう工夫や他分野の援用ができるのか、といった解説もなく、ただ難しい問題をさせていればよいと思っているように感じます。大学ごとに出題の特徴がありますので、過去問を中心に勉強すべきで、ただの難しいだけの問題を解いても結局は時間の浪費に終わります。英語でも数学でも、すべての問題を解けるようになるから大学に合格するのではありません。その大学が出題する問題が解けた人が合格するだけです。大学ごとに解くべき問題は変わって当然で、最良の問題がその大学の過去問ということになります。東大の過去問については良い問題集がいろいろ出版されていますので、それをどんどん解き潰していった方がはるかに勉強になります。生徒どうしで話し合わせるというアクティブラーニング方式は100%無意味です。合格レベルにある生徒であっても、他人に教えることを意識し始めると自分がすべき勉強から離れ、残念な結果に終わることになります。

「医学研」等の存在意義はせいぜいモチベーション維持と参加していない生徒に対する優越感に浸ること、ということになるのでしょうが、そんなものでモチベ維持しなければならないような状態なら受験は乗り越えられません。
そもそも勉強はモチベなどの感情に支えられてするものではありません。感情とは関係なく淡々と続けるべきものです。「合格!」と書いたはちまきをして合格宣言をして勉強するという姿勢は、一時的なパフォーマンスに過ぎず、はっきり言えば、ただのバカです。中学受験でやらされている小学生はいますが、本当にできる小学生は醒めた目で見ながらもまわりに合わせているだけです。あるいは親の気持ちを推し量って演技をしているだけです。賢い人は小学生であってもすべて見抜いています。勉強は本能であり、本来生存に不可欠なものです。大学受験をしない人であっても日々生活の中で勉強(学習)をし続けています。今日は気が乗らないから勉強しないという人は生存が難しく自然淘汰されてもしかたありません(体調が悪い場合は休養を優先すべきです)。
優越感に浸ると自分のできない面を直視できなくなるとともに、いつも他人の目を意識した勉強になってしまいます。これでは合格はあり得ません。自分自身と向き合うことでしか、実力を伸ばしていくことはできません。

高校では足を引っ張られることが少なくありません。自分の勉強をしたいのに出席を強要する私立高校もあります。学校を休むと生徒はさぼる、生活リズムが崩れる、と高校側が思っています。つまり生徒を信頼していないのです。解答集を配らない数学教師と同じです。信頼関係がない間では伝わるべきことが伝わらず教育効果はありません。面従腹背の姿勢になるだけです。
どこの高校に通っても、大変です。優秀な人は教員になることを避けるので、この状況はなかなか変わりません。教員の人数も不足気味です。うまくやり過ごしながら、自分のために時間を使えるよう、考えながら高校生活を送ることが必要です。そういうトレーニングだと思えば、意義はあるのかも知れません。
そんな高校での「医学研」など、価値がある方が不自然に思えます。理系に世界史を強要し文系に数Ⅲを強要しつつ「東大研」や「医学研」に誘い込むことは、ブレーキとアクセルを同時に踏むことだと気づいてほしいです。できれば両方ともブレーキになっていることに気づいてもらいたいです。



https://tsukuba-benbu.com/
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