わからない問題がわかるようになる瞬間
卒業したての部員からいただいた手紙の中に、とても参考になる体験が書かれていました。
「分かんないな。本当に分かんない。これみんな解けるのかな。」と思いながらも、とばして、できる問題先やって、戻ってきて、また分かんなくて、また他の終わったところの見直しして・・・。残り20分前か10分前だったかな・・・。3回目の見直ししてるとき解けちゃったんですよね。「ひらめいたってこういうことか!」って思ったな。そして、時間内に、分からなかった問題も全て解けちゃったんです。
これなんですよ!すばらしい!
頑張っている受験生でも、必要な知識や思考回路がすでにアタマの中にあっても、それぞれがつながっていなくて使いこなせないという状態の人が大半です。難関大学では融合されてどこからどう手をつけていいかわからない問題がよく出されます。見たことがない、解いた経験がないように見える問題を攻略するためには、思考回路の結合や、思考回路の借用が必要です。
これができるようになるためには、良問を考え続ける時間が不可欠です。「解き方」の暗記だけでは到底できる人にはならないです。授業を受けて身につくのは、たとえ「解き方」であったとしても知識にすぎません。自分のアタマの中でつなげていくためには、自ら考える以外に手はありません。身につけたいのは「解けるアタマ」という機能であって、「解き方」という知識ではないのです。
高3生は特に、塾や高校(特に医学研や東大研など)の宣伝文句に乗せられずに、自分で考える時間をできるだけ多く取ってください。必要なのは授業でも実験でもなく自分で考える時間です。実験はYouTubeなどに優れた動画がたくさんありますので、必要であればそれを見れば済みます。わざわざ高校の課外に出かけて教師の自己満足に付き合って時間を浪費する必要はありません。
紹介した部員は、本番中、何度も問題を読み直して考え直しているときに、アタマの中でつながる瞬間を体験しています。結果として、受験した学部での首席合格を果たしています。初めから成績が良かったわけではありません。BENBU入部時は学年の底辺で苦しんでいました。そこからひたすら努力を重ねて力をつけていったのです。日々努力する姿勢は部員の誰もが目にしていたと思います。
私自身は受験前の秋に雑誌(大学への数学)の学力コンテスト問題の中のたった1問を13時間考え続けたときにその瞬間が訪れました。空間図形の問題でしたが、突然に切り口が見え、どうすればよいかがわかりました。その瞬間から数学の他分野だけでなく他科目も一段とレベルアップしました。シナプスがつながってくれたのかも知れません。大学受験では数学を全問解くことができました。大学院受験ではドイツ語の和訳を考えている最中に同じようなつながる体験をしました。考え続ける中で回路や知識が有機的につながるのです。急に視界が開けて鳥肌が立つ感覚です。
この体験を大学受験の時期にぜひしていただきたく思っています。
知識やテクニックなどでなんとか志望校に受かることも、たまにはあるかも知れません。
指定校推薦を利用して、そうした努力すらもせずに受かることも現実にあります。
それで大学生になってしまうと、そのあとが大変だと思います。難関大学・学部ではまわりの学生との能力差がありすぎて、ついていくことが難しくなるでしょう。人気の高い研究室に入ることはまず無理です。
ネット上の塾で、「2次関数の最大・最小問題は、端点・軸・判別式を考えろ」と覚えさせているところがあり、それを受講した人が、正と負の実数解を持つ場合を考える際にも「端点・軸・判別式」を考えていたことがありました。その塾は自分ですでに問題集などをどんどんこなしている人が本来の対象で、習いたての人や先取りの人にとっては解き方を覚え込むだけで理解に至らない、論述もまともにできない結果となります。授業の限界です。FocusGoldやLEGEND、青・赤チャートなどに必要な情報はすべて書かれており、例題などで1つ1つ理解を積み上げて、結果的に自分の中で「端点・軸・判別式」的なものができあがっていくと、問題に応じた柔軟な解き方ができるようになります。マンションの20階の部屋を建てようとして空中に20階部分を作ろうとしても、できません。基礎工事のあと、1階、2階と順々に建てていくことが必要です。最終結果だけを覚えてそれを適用することを続けるとバカになるだけです。その塾の講師は賢すぎて理解できない人がいることを想定できないか、またはできる生徒だけを相手にする方針なのかも知れません。あるいは、伝えてはいても受講生自身が考えた経験がないまま説明を聞くだけでは理解できないのかも知れません。ポイントを教えるのではなく、生徒が自分でポイントを作り出せるように導くことが大切です。ポイントを教えるだけで足りるのは、すでに多量の演習をこなし終えている優秀な生徒だけです。
古代ギリシアでは、人の成長の要因を、
才能 × 教育 × 訓練(努力)
と考えていました。3つの要素のかけ算です。
才能は生まれ持ったもの、
教育は他者から与えられたもの(主に知識)[受動]、
訓練は自ら考え実践したもの[能動]、
です。
そして、教育は、才能や訓練を凌ぐことはなく、
訓練は才能をも凌ぎうる、とされています。
訓練>才能>教育 です。
高校や一般の塾で行っているのは主に教育ですが、BENBUが目指しているのは訓練です。訓練に適したシステムにし、サポートが万全となるように心がけています。
考え続けることは、訓練にあたります。訓練が才能を凌ぐことがあるのは、訓練を通して熟達するだけでなく、隠れていた才能が開花していくこともあるからだと思います。わからない問題がわかるようになる瞬間は、才能の開花と言えるかも知れません。
今回紹介した部員のような体験をする人が、どんどん増えてほしいです。
そのためにBENBUではすべて個別対応で終了時刻までずっと勉強できるシステムにしていますし、質問への回答も部員ごとに変えています。
まずは知識を身につけ、考え方を身につけるところから始まりますが、この段階では長時間考えてもムダです。道具を揃え、道具の使い方を身につけた段階で、初めてじっくり考えることが功を奏するようになります。
先取り学習は、ネット授業や集団授業だと教育(受動)となりますが、自分で教科書・参考書を読み問題を解こうとする努力は訓練(能動)です。
BENBUでは先取りする部員に対して必要な限度で1対1の授業を行いますが、訓練が教育になってしまわないよう配慮しています。単に質問に答えるのではなく、どの程度まで回答すればその後自分で歩くことができるかを探りながら考えながら答えています。
https://tsukuba-benbu.com/
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難関大 医歯薬合格へ導く全科目指導のBENBU
英語 数学 物理 化学 生物 国語 現代文 古典 古文 漢文 地理 政経 倫理 倫理政経 公共 日本史 世界史 現代社会 情報Ⅰ
高校 大学受験 大学合格 英作文添削 英作文 小論文添削 小論文 全科目 質問 LINE質問 英検
わかりやすい わかる 解ける できる 集中 伸びる 実績
難関大学 医学部 薬学部 法学部 東京大学 東大 東北大学 東工大 科学大 東京医科歯科大学 早稲田大学 慶応義塾大学 一橋大学 お茶の水女子大学 医師 医者 薬剤師 裁判官 検察官 弁護士 法曹 科目間のバランス 1対1 授業 個別指導 学習塾 BENBU つくば市竹園 つくば市 竹園 べんぶ ベンブ
「分かんないな。本当に分かんない。これみんな解けるのかな。」と思いながらも、とばして、できる問題先やって、戻ってきて、また分かんなくて、また他の終わったところの見直しして・・・。残り20分前か10分前だったかな・・・。3回目の見直ししてるとき解けちゃったんですよね。「ひらめいたってこういうことか!」って思ったな。そして、時間内に、分からなかった問題も全て解けちゃったんです。
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頑張っている受験生でも、必要な知識や思考回路がすでにアタマの中にあっても、それぞれがつながっていなくて使いこなせないという状態の人が大半です。難関大学では融合されてどこからどう手をつけていいかわからない問題がよく出されます。見たことがない、解いた経験がないように見える問題を攻略するためには、思考回路の結合や、思考回路の借用が必要です。
これができるようになるためには、良問を考え続ける時間が不可欠です。「解き方」の暗記だけでは到底できる人にはならないです。授業を受けて身につくのは、たとえ「解き方」であったとしても知識にすぎません。自分のアタマの中でつなげていくためには、自ら考える以外に手はありません。身につけたいのは「解けるアタマ」という機能であって、「解き方」という知識ではないのです。
高3生は特に、塾や高校(特に医学研や東大研など)の宣伝文句に乗せられずに、自分で考える時間をできるだけ多く取ってください。必要なのは授業でも実験でもなく自分で考える時間です。実験はYouTubeなどに優れた動画がたくさんありますので、必要であればそれを見れば済みます。わざわざ高校の課外に出かけて教師の自己満足に付き合って時間を浪費する必要はありません。
紹介した部員は、本番中、何度も問題を読み直して考え直しているときに、アタマの中でつながる瞬間を体験しています。結果として、受験した学部での首席合格を果たしています。初めから成績が良かったわけではありません。BENBU入部時は学年の底辺で苦しんでいました。そこからひたすら努力を重ねて力をつけていったのです。日々努力する姿勢は部員の誰もが目にしていたと思います。
私自身は受験前の秋に雑誌(大学への数学)の学力コンテスト問題の中のたった1問を13時間考え続けたときにその瞬間が訪れました。空間図形の問題でしたが、突然に切り口が見え、どうすればよいかがわかりました。その瞬間から数学の他分野だけでなく他科目も一段とレベルアップしました。シナプスがつながってくれたのかも知れません。大学受験では数学を全問解くことができました。大学院受験ではドイツ語の和訳を考えている最中に同じようなつながる体験をしました。考え続ける中で回路や知識が有機的につながるのです。急に視界が開けて鳥肌が立つ感覚です。
この体験を大学受験の時期にぜひしていただきたく思っています。
知識やテクニックなどでなんとか志望校に受かることも、たまにはあるかも知れません。
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ネット上の塾で、「2次関数の最大・最小問題は、端点・軸・判別式を考えろ」と覚えさせているところがあり、それを受講した人が、正と負の実数解を持つ場合を考える際にも「端点・軸・判別式」を考えていたことがありました。その塾は自分ですでに問題集などをどんどんこなしている人が本来の対象で、習いたての人や先取りの人にとっては解き方を覚え込むだけで理解に至らない、論述もまともにできない結果となります。授業の限界です。FocusGoldやLEGEND、青・赤チャートなどに必要な情報はすべて書かれており、例題などで1つ1つ理解を積み上げて、結果的に自分の中で「端点・軸・判別式」的なものができあがっていくと、問題に応じた柔軟な解き方ができるようになります。マンションの20階の部屋を建てようとして空中に20階部分を作ろうとしても、できません。基礎工事のあと、1階、2階と順々に建てていくことが必要です。最終結果だけを覚えてそれを適用することを続けるとバカになるだけです。その塾の講師は賢すぎて理解できない人がいることを想定できないか、またはできる生徒だけを相手にする方針なのかも知れません。あるいは、伝えてはいても受講生自身が考えた経験がないまま説明を聞くだけでは理解できないのかも知れません。ポイントを教えるのではなく、生徒が自分でポイントを作り出せるように導くことが大切です。ポイントを教えるだけで足りるのは、すでに多量の演習をこなし終えている優秀な生徒だけです。
古代ギリシアでは、人の成長の要因を、
才能 × 教育 × 訓練(努力)
と考えていました。3つの要素のかけ算です。
才能は生まれ持ったもの、
教育は他者から与えられたもの(主に知識)[受動]、
訓練は自ら考え実践したもの[能動]、
です。
そして、教育は、才能や訓練を凌ぐことはなく、
訓練は才能をも凌ぎうる、とされています。
訓練>才能>教育 です。
高校や一般の塾で行っているのは主に教育ですが、BENBUが目指しているのは訓練です。訓練に適したシステムにし、サポートが万全となるように心がけています。
考え続けることは、訓練にあたります。訓練が才能を凌ぐことがあるのは、訓練を通して熟達するだけでなく、隠れていた才能が開花していくこともあるからだと思います。わからない問題がわかるようになる瞬間は、才能の開花と言えるかも知れません。
今回紹介した部員のような体験をする人が、どんどん増えてほしいです。
そのためにBENBUではすべて個別対応で終了時刻までずっと勉強できるシステムにしていますし、質問への回答も部員ごとに変えています。
まずは知識を身につけ、考え方を身につけるところから始まりますが、この段階では長時間考えてもムダです。道具を揃え、道具の使い方を身につけた段階で、初めてじっくり考えることが功を奏するようになります。
先取り学習は、ネット授業や集団授業だと教育(受動)となりますが、自分で教科書・参考書を読み問題を解こうとする努力は訓練(能動)です。
BENBUでは先取りする部員に対して必要な限度で1対1の授業を行いますが、訓練が教育になってしまわないよう配慮しています。単に質問に答えるのではなく、どの程度まで回答すればその後自分で歩くことができるかを探りながら考えながら答えています。
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わかりやすい わかる 解ける できる 集中 伸びる 実績
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