夏の共テ模試受験について
今日は3年生の一部が共テ模試を受けに行ったため、少しゆったりモードなBENBUです。
共テ模試は受けてもいいのですが、もし、数学や理科の全範囲を終えていなかったり、英単語に不安があったり、共テ過去問を解き潰し終えていなかったりする場合は、かかる時間・労力に比べて得られるものが少ないです。
模試はシミュレーションにすぎないので、本物をほとんど知らないままに受けても、どこに焦点を合わせればいいのかがわかりません。予備校がお金儲けのためにやっている年中行事にすぎないので(模試自体での収益に加え、模試の結果が悪かった人には講座の勧誘が効果的です)、それを重視しすぎている点が少し気になります。模試を受けて受験生気分に浸る「受験生ごっこ」をしているだけ、というのは言い過ぎでしょうか。
数学はⅠAⅡBが次回の共テ範囲となりますが、理系では数Ⅲを終わらせることの方が優先度が高いです。共テだけできても難関国公立大学には手が届きません。夏までに数Ⅲまで終えていないと個別試験の過去問を検討する時間が足りなくなります。県立高校の中に事実上の4年制高校がある大きな原因です。共テ模試を受ける時間があるなら、先に数Ⅲを終わらせるようにしたいです。上に書いた「数学~の全範囲」というのは数Ⅲまでの全部という意味です。
・何のために受験するのか
・受験して何を得たいのか
・受験の準備はできているのか、必要な勉強は終えたと言えるのか
が曖昧なままに模試を受けても、受けて疲れて頑張ったなという満足感を得るだけ、あるいは、自己採点の結果に一喜一憂するだけの、アトラクションに終わります。
模試は、ある程度勉強ができている人が、シミュレーションとして受けることに意義があるものです。数学で2次関数に不安を残している人が、模試であたふたして時間を使っても何も得られないです。できていなかったことが、やはりできなかった、という当たり前の結果を得るだけです。
・みんなが受けるから(「みんな」は幻想です)
・受けると何か良いことがあるかも知れないから(あったとしても費やした時間・労力に見合わないです)
・受験生だから(予備校に乗せられているだけです)
で受験した人は、残念ながら、時間とお金のむだ遣いでした。
模試は実際の入試と、形式は似ていても中身が全然違います。
それをわかった上で、必要な限度で復習をしてもらえたら、それでいいかなと思います。
たとえば、地理で、細かな知識を覚え込もうとかそういったまちがった方向に走らないでほしいです。共テが求めている能力は知識量ではありません。模試では点差をつけ平均点を狙った範囲にするために知識の有無を聞いてきます。
実は難関大学・学部を狙う受験生で、実力がある人は、今の時期の共テ模試は受けません。無駄だとわかっているからです。評価も、母集団が直前期とは違ってしまいますので、あまり参考にならないです。悪い評価であっても、勉強が十分にできていない状態で受けたのであれば、ほとんど意味がありません。悪い結果に落ち込んで勉強意欲をなくすのは、最悪です。
勉強が不十分な人は、模試など受けるヒマがあれば勉強をすべきです。勉強の方向性や実力のつき具合を見るために有益だという意見もありますが、勉強量が足りていない段階では、方向性など判断できません。大多数の受験生は勉強量が全然足りていません。また、実力は直線的ではなく指数関数的に伸びるものです。試行錯誤している途中では当然に伸び悩みますが、試行錯誤するからこそ自分の特性がわかり、そうして初めて効果的な勉強方法がわかるものです。試行錯誤の途中でどれだけ伸びたかを測ろうとするのは愚かです。そもそも、方向性が合っているかどうかはふだんの勉強でわかるはずで、模試で確認できると考えることがまちがっています。中学まではそれができましたが、学習内容が少なく簡単だったためで、大学受験では通用しません。
方法の不正解をおそれて模試を指標にしようとすると指標にならず逆に混乱します。不安ゆえに何かに頼ろうとする意識、方法論を自分の中に求めず外部のものに合わせようとする意識を裏に感じますが、勉強を十分にはしていないからそうなるのではないかと思えます。不安を解消するのは自分の頭で考えて自分で勉強する行為だけです。模試を受ける前に、受けて不安が解消するのか、実効性があるのか、宣伝に流されていないか、と考えてほしいです。やるべきことが多いのに、さらに模試の復習を追加していて、逆に不安を増長させる結果になっていないでしょうか。使える時間が限られているので、優先度を常に意識したいです。
模試と同様の問題は、市販されています(共テ実戦問題集といった名称です)。
模試を受ける人の中で、こうした問題集を解いている人は少ないです。模試が最新の問題だから価値があると誤解しているか、評価が参考になると誤解しているか、でしょう。共テ問題集を解くにはまだ早いと感じるようであれば模試も同じです。模試信仰はご利益がありません。
先日、3年生が英検準1級に合格しました。英作文だけBENBUでトレーニングして添削を繰り返しましたが、あとはほとんど時間を使わず、ふつうに大学受験の勉強をしていました。こういう時間の使い方がステキです。その部員は受験準備もかなり進んでいますので、今日の共テ模試を受ける意味もあります。同じ模試なのに、プラスの人にはさらにプラス、マイナスの人にはマイナス、という怖い現実が見えます。
勉強不足の状態で共テ模試を受けてしまった人は、今日は息抜きでさぼってしまったと思って、明日から挽回しましょう。
ごちゃごちゃ考えず、不安に支配されず、前に進む行為を淡々と実行すればいいだけです。
https://tsukuba-benbu.com/
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共テ模試は受けてもいいのですが、もし、数学や理科の全範囲を終えていなかったり、英単語に不安があったり、共テ過去問を解き潰し終えていなかったりする場合は、かかる時間・労力に比べて得られるものが少ないです。
模試はシミュレーションにすぎないので、本物をほとんど知らないままに受けても、どこに焦点を合わせればいいのかがわかりません。予備校がお金儲けのためにやっている年中行事にすぎないので(模試自体での収益に加え、模試の結果が悪かった人には講座の勧誘が効果的です)、それを重視しすぎている点が少し気になります。模試を受けて受験生気分に浸る「受験生ごっこ」をしているだけ、というのは言い過ぎでしょうか。
数学はⅠAⅡBが次回の共テ範囲となりますが、理系では数Ⅲを終わらせることの方が優先度が高いです。共テだけできても難関国公立大学には手が届きません。夏までに数Ⅲまで終えていないと個別試験の過去問を検討する時間が足りなくなります。県立高校の中に事実上の4年制高校がある大きな原因です。共テ模試を受ける時間があるなら、先に数Ⅲを終わらせるようにしたいです。上に書いた「数学~の全範囲」というのは数Ⅲまでの全部という意味です。
・何のために受験するのか
・受験して何を得たいのか
・受験の準備はできているのか、必要な勉強は終えたと言えるのか
が曖昧なままに模試を受けても、受けて疲れて頑張ったなという満足感を得るだけ、あるいは、自己採点の結果に一喜一憂するだけの、アトラクションに終わります。
模試は、ある程度勉強ができている人が、シミュレーションとして受けることに意義があるものです。数学で2次関数に不安を残している人が、模試であたふたして時間を使っても何も得られないです。できていなかったことが、やはりできなかった、という当たり前の結果を得るだけです。
・みんなが受けるから(「みんな」は幻想です)
・受けると何か良いことがあるかも知れないから(あったとしても費やした時間・労力に見合わないです)
・受験生だから(予備校に乗せられているだけです)
で受験した人は、残念ながら、時間とお金のむだ遣いでした。
模試は実際の入試と、形式は似ていても中身が全然違います。
それをわかった上で、必要な限度で復習をしてもらえたら、それでいいかなと思います。
たとえば、地理で、細かな知識を覚え込もうとかそういったまちがった方向に走らないでほしいです。共テが求めている能力は知識量ではありません。模試では点差をつけ平均点を狙った範囲にするために知識の有無を聞いてきます。
実は難関大学・学部を狙う受験生で、実力がある人は、今の時期の共テ模試は受けません。無駄だとわかっているからです。評価も、母集団が直前期とは違ってしまいますので、あまり参考にならないです。悪い評価であっても、勉強が十分にできていない状態で受けたのであれば、ほとんど意味がありません。悪い結果に落ち込んで勉強意欲をなくすのは、最悪です。
勉強が不十分な人は、模試など受けるヒマがあれば勉強をすべきです。勉強の方向性や実力のつき具合を見るために有益だという意見もありますが、勉強量が足りていない段階では、方向性など判断できません。大多数の受験生は勉強量が全然足りていません。また、実力は直線的ではなく指数関数的に伸びるものです。試行錯誤している途中では当然に伸び悩みますが、試行錯誤するからこそ自分の特性がわかり、そうして初めて効果的な勉強方法がわかるものです。試行錯誤の途中でどれだけ伸びたかを測ろうとするのは愚かです。そもそも、方向性が合っているかどうかはふだんの勉強でわかるはずで、模試で確認できると考えることがまちがっています。中学まではそれができましたが、学習内容が少なく簡単だったためで、大学受験では通用しません。
方法の不正解をおそれて模試を指標にしようとすると指標にならず逆に混乱します。不安ゆえに何かに頼ろうとする意識、方法論を自分の中に求めず外部のものに合わせようとする意識を裏に感じますが、勉強を十分にはしていないからそうなるのではないかと思えます。不安を解消するのは自分の頭で考えて自分で勉強する行為だけです。模試を受ける前に、受けて不安が解消するのか、実効性があるのか、宣伝に流されていないか、と考えてほしいです。やるべきことが多いのに、さらに模試の復習を追加していて、逆に不安を増長させる結果になっていないでしょうか。使える時間が限られているので、優先度を常に意識したいです。
模試と同様の問題は、市販されています(共テ実戦問題集といった名称です)。
模試を受ける人の中で、こうした問題集を解いている人は少ないです。模試が最新の問題だから価値があると誤解しているか、評価が参考になると誤解しているか、でしょう。共テ問題集を解くにはまだ早いと感じるようであれば模試も同じです。模試信仰はご利益がありません。
先日、3年生が英検準1級に合格しました。英作文だけBENBUでトレーニングして添削を繰り返しましたが、あとはほとんど時間を使わず、ふつうに大学受験の勉強をしていました。こういう時間の使い方がステキです。その部員は受験準備もかなり進んでいますので、今日の共テ模試を受ける意味もあります。同じ模試なのに、プラスの人にはさらにプラス、マイナスの人にはマイナス、という怖い現実が見えます。
勉強不足の状態で共テ模試を受けてしまった人は、今日は息抜きでさぼってしまったと思って、明日から挽回しましょう。
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