東大受験者であれば高1で数Ⅲ完了が「常識」な理由

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この塾を薦めているわけではないですが、
難関大学・学部を目指す人には知っておいてほしい事実です。

数学は数Ⅰ、A、Ⅱ、B、Ⅲ、(新課程でCも)に分かれていますが、
東大はじめ、難関大学・学部への合格を目指すのであれば、
高1で数学の全範囲を完了することが、当然だというお話です。

高1で完了しても決してすごく早いわけではないとのことです。
データとして東進が実施した東大理系合格者へのアンケートが
示されています(東大理系の現役合格者473人の回答)。

 YAHOO!ニュース
 東大理系現役合格者の約8割が高2までに高校数学(数学Ⅲ)を修了!東進がアンケート調査

これによると、高2の終わりまでに(高1、中学を含む)完了した人が79.5%で、
高2で完了した人が46.6%
79.5 - 46.6 = 32.9%は高1の終わりまでに完了しています。

中高一貫校だけの話ではなく、
上記の79.5%のうちの23.1ポイント分は、
高校で初めて高校数学を習い始めて高1の間に完了した人です。
たった1年間で完了できてしまっているのです。

この点、BENBUでも昨年度は3名、今年度(現高2生)で1名が、高校に入ってから高校数学を習い始め、
1年生のうちに数学の全範囲を完了し、さらに上のステップに進んでいます。
全国模試でもすごい成績をたたき出しています。
たった1年間でも現実に可能なのです。1周したというだけなく何周も回し実力を着実に高めています。
やっとやっと終わったというレベルではありません。

動画の中で、東大理系に現役合格する人の考え方として、
学校が休みになり自由時間ができた場合に、
「やった!遊べる」と思うのではなく、
「やった!先取りできる」と思うと紹介されています。
非常に納得できます。
勉強を義務・苦役と捉えてイヤイヤやっているのか、
勉強を楽しみ実力が上がることを喜びとしているのかの違いです。
勉強することがいやなら大学に行く意味はないです。
ましてや難関大学・学部を目指す資格はありません。

すでに高2、3になっていて難関大学・学部を目指す人は、
この現実から目を背けず、日々真剣に勉強に向き合ってほしいです。
部活動で平日勉強できないような人は、部活動と行きたい有名大学の二者択一において
部活動を選択し、行きたい大学を捨てている事実に気づくべきです。
部活動で活躍し難関大学・学部に合格していった人がいても、それは超例外です。
高校がそうした例を出してきたときには、そうならなかった大部分の受験生を意識した方がいいです。

高3の夏以降まで数学その他の主要教科の授業を続ける高校に通っている人は、
高校に従っていると不利な立場になってしまうと考えるべきでしょう。
高3でようやく数学全範囲を終えて難関大学・学部に合格することは奇跡に近いことなので、
某県立高で東大受験者の8割が落ちているのも当然のことです。
東大合格実績を出したいと思う高校はカリキュラムを根本的に見直すべきです。
コロナ禍をきっかけに高校に頼らず自分で勉強する人が増えました。
(授業にあまり意味がなく自分で勉強できることに気づいた、というべきかも知れません)
(大学では自分で勉強することが当然の前提になりますので、高校でも自分ですべきでしょう)
有料・無料のネット授業も充実し、有益な参考書・問題集がどんどん出版されています。
自分で勉強しようと思えばいくらでもできる環境がすでに整っていますので、
難関大学・学部の受験は昔より厳しいものとなっています。

動画の結論は、
「結局大切なのは、先取りと勉強量」です。
目先の定期テストに翻弄されて定期テストの過去問やサイドリーダーの訳を覚えるのではなく、
本物の実力をつけるための勉強に時間を使うべきです。
今回は数学に焦点を当てましたが、他科目についても3年間の理想的なペース配分があります。
科目間のバランスにも配慮したいです。
先取りがほとんどない塾では定期テストはよくても大学入試に不利になります。
先取りはあっても速すぎ・難しすぎで合わない塾では、結局何も身につかないです。
将来の自分自身のために、自分基準で、高1からしっかり勉強をしてほしいです。