3年生ロス

もうすぐ新年度が始まり、また慌ただしくなってきましたが、
卒業していった3年生が、あまりにいい人たちだったので
喪失感が大きいです。
「今日は休みかな?」と一瞬思ったあとに「ああ卒業したんだった」と
思い直す日々です。
(県立高受験の中3生は全員合格し、続けて来てくれているので除きます)
夏に前の教室が水浸しになり天井が落ちる事故がありました。
受験生に影響を与えないために今の教室を見つけ移転しました。
特に毎日通ってくれている生徒に勉強する環境を何としてでも提供し続けたく
能力のすべてを駆使しました。受験生への思いの強さゆえに実現できたと思います。
3年生に対してできることはすべてやったかな、と思っています。

3年生全員に言えるのは、努力を続けられる人だったということです。

毎日、いつもの席でずっと長時間勉強していて、ここで生活してるの
かなと錯覚しそうな人もいました。この人が3年生全員に共通する特徴
を体現しています。努力することが才能だなと感じさせる人でした。
このあとの人生では、努力を続けられるかどうかが結果に大きく影響する
と思います。努力し続けている姿を見ると、まわりの人は応援したくなります。

薬学部志望と言っていたのが、受験が迫ってきて医学部志望に変え
見事に帝京大学医学部に合格した人もいました。
メンタルの強さに感嘆しました。

かと思えば、自由な生き方をしているような人で、試しに受けてみる
くらいの感覚で福島県立医科大学にさくっと受かった人もいました。
彼女のように自由に生きてみたいです(十分に自由に生きてますが)。
合格したあともBENBUで勉強を続けていました。その姿勢も素敵です。

筑波大に合格した人は、コツコツ努力の典型のような人でした。
この努力する才能があれば、どんなことでもできるような気がします。
忍耐力は大きな武器になりますし、感情のコントロールもしやすくなります。

とても強い運を味方に慶應義塾大学薬学部に通った人もいました。
時間のコストパフォーマンスが非常によかったです。
どの方向でどういう努力をすればいいかが直感的にわかるんだと思います。
だからBENBUを選んだのでしょう。これからも効率良く努力を続けてほしいです。

県立医療大学に合格した人は、東北大学も十分に狙える実力がありながら
自宅から通える方を選びました。もったいないと考える人もいるでしょうが
余裕をもった大学生活も悪くないと思います。自宅から通えるメリットも大きいです。

余裕といえば、東北大学薬学部に合格した人は、実力をつけすぎて、
あまりにも余裕な合格をしてしまいました。合格者の中でもトップクラスだと
思います。
1年生のときは英語が嫌いで苦手だったはずが、休憩代わりに鉄壁を
ぐるぐる回すようになり、入試問題の英語が簡単だと言うまでになりました。
過去の英語嫌いの自分を、もう、思い出せないのではないでしょうか。
数学も理科も入試問題が簡単に感じられ、受験直前には何もやることがなく
受験レベルを超えたことをしていました。ありえない伸びでした。

伸びといえば、英語の偏差値(駿台模試)を1年間で45くらいから91超へと
伸ばした人もいました。問題集を40冊はこなしたと思います。すごい人です。
高校時代の私より賢いなあと感心していました。
受験英語に関しては私の代わりが務まるように思います。
ただ、大学生になって初めてできた彼女が外国人という年の功の分だけ
英作文や自然な英語の点で私の方がまだ勝っている感じですが、
努力を続けられるといずれ抜かれてしまうかも知れません。

難関大の法学部にも文学部にも気象大学校にも合格者が出て、
とても華やかな合格実績の年になりました。
小論文対策も英作文添削も志望理由書その他の対策も功を奏しました。
しかしBENBUは生徒の合格実績を窓に張り出したり広告にでかでかと
表示したりはしません。
合格者が出たからといって、その塾に入って同じように伸びるとは限らない
のに、そうした宣伝をして勧誘するのは、詐欺に近いと考えるからです。
合格実績に惹かれて入塾してもずっと基礎コースのままで、
どこにも合格できない実力のままで放置される塾もあります。
そもそも1科目や2科目の、しかも授業だけなのに、大学合格実績を謳うこと
自体がおかしなことなのです。
合格は総合得点で決まるものです。
受け身になる授業で実力がつくことはありません。
それでもそうした宣伝が効果的なのは、○○大学合格といった文字に惹かれる
人が多いからです。
ひっかかる人が悪いといえばそれまでですが、
そうした詐欺的な宣伝手法はBENBUでは採用しません。
入部してくれた生徒一人一人を大切にします。

卒業生に会えなくなるのは淋しいですが、
大学入学後も伸びる姿勢・生活習慣を身につけているので
大学で落ちこぼれることなく、社会に出ても活躍されることでしょう。
その活躍を楽しみにしようと思います。