悲しいニュースが多いですね。

ニュースを見ると、次から次に悲しいニュースが流れてきます。
今日も芸人が亡くなったとの報道がありました。
「そんなニュース必要?」とか
「ウクライナでの戦争で命の大切さを感じなかったの?」とか
「人を笑わせる芸人のくせに自分自身を笑わせることができなかったの?」とか
「心を病んでまともな判断ができない状態だったんだろうなあ」とか
「疲れてもういいやと思ってしまって戻ってこれなかったのかなあ」とか
「十分な睡眠がとれていない生活が続いていたんだろうなあ」とか
「世界を狭く狭く捉えてしまって視点を変えることができなかったのかなあ」とか
「頼られるだけで頼る人・こと・考えがなかったんだろうなあ」とか
「本をいろいろ読んでいれば違う人生になっただろうになあ」とか
思うところはいろいろありますが、

一歩引いて、
ニュースとは、こういうものだと割り切っておく姿勢が大切だと
あらためて感じました。
ニュースを見ることで落ち込むなら、見ない方がいいです。
生きることにプラスにならない情報は、なくていいのです。
ネガティブになっても何もいいことはありません。
ニュースを見る際には、そのニュースから影響を受けないように、
参考情報として客観的に扱える状態に整えておくことが必要だと思います。
悲しいニュース、暗いニュース、ショッキングなニュースは視聴者を釘付けにし
視聴率を稼ぐことができるので、比重も反復回数も増やされます。
スマホではタイトルに釣られてクリックすることで業者に広告費が入ります。
クリックしてもらうためなら違法にならない範囲で何でもします。
クリックした人がどんな気分になるかはどうでもよいのです。
ニュースを見て、世の中には悪いこと悲しいことばかりがたくさん起こっていると感じ、
ついつい暗い気分にひきずりこまれそうになりますが、
実は世の中には、うれしいこと、楽しいこと、ほほえましいことなども
たくさん起こり続けています。
うれしいことについては、多くの場合、ニュースにならないので、自分で見つけることが必要です。

たとえば、
遅刻しそうになって走っていたら、発車時刻を過ぎているのにバスが
待っていてくれたとか、
授業が難しくて「あー勉強しているなー」って充実感を味わえたとか、
クラスの中でワークをいちばん進めていることに気づいてうれしかったとか、
テストでケアレスミスをせずに済んだとか、
(以上、部員より)
窓のすぐ外にとまったハトの目がめちゃくちゃにかわいかったとか、
木々の緑を見ながらの散歩が気持ちいいとか、
腹筋ローラーのおかげで腹筋の割れ具合がいい感じになってきたとか、
洗濯洗剤を変えたら襟袖汚れ落としが楽になったとか、
5月になったのに、イチゴが売られていて、おいしかったとか、
まんじゅうがおいしいとか、
カスミで百香亭の弁当を見つけたとか、
十割そばは、そば湯も楽しめてうまいとか、
おいしいレトルトカレーを見つけたとか、
作ってくれたゼリーがとっても固かったけど作ってくれたことがうれしいとか、
信号がちょうど青になって交差点をスムーズに渡れたとか、
ゆうちょ銀行が珍しく空いていて順番待ちをしなくて済んだとか、
よく来てくれる宅配業者の人と仲の良い感じになったとか、
今日もネギが元気だとか。

そう、元気といえば、
自分が元気だとか、朝気持ちよく起きることができたとか、
おなかがすいて健康だとか、
家族も元気だとか、くだらないことで笑いあえるとか、
もっとあたりまえレベルに目を向けると、
住む場所、眠る場所、雨風暑さ寒さから守ってくれる場所があるとか、
今日も食事ができるとか、
声が出るとか、目が見えるとか、耳が聞こえるとか、歩くことができるとか、
今日も生きてるとか、
それだけで十分に奇跡でよろこんでいいはずのことです。


実は、地球は、音速(音が空気中を伝わる速さ)よりも速く自転しています。
時速でいえば、赤道付近で約1600km/hです。
めちゃくちゃに速いです。スピード違反にもほどがあります。
よく目を回さずに、宇宙に飛ばされずに、生きてますよね。
そして、その約70倍のスピードで太陽の周りを公転しています。
地球は、ぐるぐる自転しながら、超猛スピードで公転をしているのです。
これにとどまらず、
太陽系(太陽とその惑星など)自体は、天の川銀河の中を公転しています。
その速さは地球の公転の倍です。自転を基準にすれば560倍です。
しかも、らせん状に回転しながらの公転です。
もう、こうなると、地球がどんな運動をしているのか、わけがわかりません。
さらに、
天の川銀河自体も宇宙の中を、地球の公転の20倍の速さで進んでいます。
自転・公転・太陽系の公転・銀河の移動のすべての方向が一致した瞬間の速さは
時速にすると312km/hとなります。
こんな理解不能な暴走をしている地球の上で、わずか100年とはいえ、
生き延びていられること自体、奇跡としかいいようがありません。

火星には大気がありませんが、これは、地球と同じ岩石惑星ながら、体積が地球の15%
ほどしかなく
地殻が冷えて固化してしまったために磁気が消え、太陽風を防げずに大気が剥ぎ取られて
しまったせいだと考えられています。
地球は現在は地磁気で守られていますが、
磁場が変動する際に弱まり太陽風の影響を受けてしまうかも知れません。
たまたま大きくなって鉄が固化せずにいてくれたおかげで生物が生存できているだけです。
太陽のおかげで生命が誕生し存在しているのですが、太陽は決して優しい天体ではありません。
内部では水素原子の核融合で莫大なエネルギーがガンマ線の形で放出されます。
太陽の重力と成分の水素のおかげで平均して10万年かけてガンマ線がX線に弱められ、
さらに可視光線にまで弱められてから放出されていますが、
もしガンマ線のままで放出されたなら、地球に生命は存在しなくなります。
太陽が寿命を迎えると(あと50億年後)、膨張を始め赤色巨星になっていきますが、
その過程で地球は太陽に飲み込まれてしまいます。

大昔に恐竜がいて絶滅したことが知られていますが、
その原因は隕石の落下だとされています。
隕石は日常的に地球に降り注いでいますし、地球の運動を考えれば
ほかの天体とぶつかっても全然おかしくありません。
2031年にバーナーディル・バーンスタイン彗星(直径150km、推定質量500兆トン)が
接近しますが、太陽から16kmまで接近する程度で地球への衝突はなさそうです。
こんな彗星が衝突したら地球は核しか残らないかも知れません。
ちなみに、恐竜を絶滅に追いやった隕石(小惑星)は、直径が10kmほどだったと推定されています。
地球上では、これまでに何度も生物の大量絶滅が起きており、
調査の結果、原因として火山活動や隕石衝突が考えられています(ガンマ線バースト説もあり)。
40億年後のアンドロメダ銀河との衝突を待たなくても
隕石は降り注ぎ、大きなものがいつ地球に衝突して生物の大量絶滅が起きても不思議ではありません。
太陽系の外側には、オールトの雲と呼ばれる、
小惑星や惑星の質量レベルの天体などが1兆個以上も球殻状に広がっている天体群があるとされています。
上記彗星もここから軌道を外れたものと考えられていますが、
地球に降り注ぐおそれのある惑星などは無数にあると考えていいです。

ここまで、地球の状況について書きましたが、
みなさんを怖がらせることが目的ではありません。
今生きていることが、とても奇跡的なことなんだということの理解につながれば、
との思いで紹介しただけです(宇宙物理学は私の趣味です)。

こんなはかない命ゆえに、
今生きていることだけでも、喜ぶべきことです。
明石家さんまさんが言われるように「生きてるだけで、まるもうけ」です。
明石家さんまの名言『生きてるだけでまるもうけ』


何を気にするか、何に着目するか、で全然違う気分になります。
ふだんから、うれしいこと、楽しいことを探すことをクセにしていると、
何気ない日常の中にもたくさんのしあわせを見つけることができます。
今生きていられること自体がすごいことで、それ自体がよろこびのもとですが、
ふだんの生活の中に、うれしいこと、楽しいこと、気分があがることを見つけようと
しているだけで、どんどん見つかっていきますし、
うれしいことの方から近づいてきてくれるようにも感じています。
他人と比べて初めて喜べるものは、「うれしいこと」から除外した方がいいです。
なぜなら、そのこと自体を喜んではいないからです。比べる対象が変われば喜びでなくなります。
たとえば、高級車を購入して一時的に喜んでも、駐車場の隣にテスラやフェラーリなどが来ると
その喜びはとたんに色あせます。そして維持費のために逆の感情も湧いてきます。
高級車を買うこと自体は良いことでも悪いことでもないですが、
他人と比べて喜ぼうとしているのであれば、まちがいです。
それが買えるようになった自分、そこまでの努力、運、人に恵まれたことを喜び感謝するのであれば
「うれしいこと」になります。
志望校や志望学部を選ぶ際にも、他人の目を意識せずに選びたいです。
見栄やプライドで選んだ場合、大学に入ってから本人がつらいだけです。

暗いニュースで心が重くなってしまうときには、いったんニュースを遮断することも必要です。
ニュースは、それを通して収入を得たい人・企業が情報を選別し流しているだけです。
そんなものに悪い影響を受けてしまうのなら、離れるべきでしょう。
そして、自分にある、うれしいこと、楽しいことを紙に書き出してみると
良いことがいっぱい起こっていることに気づくことができると思います。

自分の気分を自分でコントロールすることはできます。
外的環境や他人に自分の感情を支配されないようにすることは、とても大切です。
そして、いい気分を保つかどうかは、自分の外の状況・人によらず、自分の選択です。
自分で自分の機嫌をとり、自分で自分をいい気分にさせてあげるのです。
他人や物に依存するから不安定になるのです。
眠る前に、一日の中で、うれしかったことだけを書き留めることを習慣にするといいです。
休み休みでも一ヶ月続けたなら、その効果を実感できているはずです。