もうすぐ高校に入学される方へ
これから入学されるところですが、
初めから卒業時のことを考えておいてください。
卒業式のときに、どういう状態になっていたら理想的でしょうか?
卒業式は、国公立大学の入学試験(前期日程)が終わったあとで、合格発表の前に行われます。
私立大学の合格発表は終わっています。
国公立大学の試験で手応えを感じ、半分にやけながらの卒業式でありたいですね。
私立大学が第一志望であった場合は、住む場所もだいたい決めていたり、
物件を予約済みであったりするかも知れません。
そういう卒業時の自分から遡って、これからの3年間を過ごしていってほしいです。
その場その場の感情にまかせて行動を選択していては、望む状態には近づかないことが多いです。
特に、部活動選びには注意をしてください。
もしも難関大学・学部を志望されるのであれば、
休みが週に1日しかないような、いわゆるブラック部活を選択しない方がいいでしょう。
ゆるい部活動がおすすめです。
勉強と両立できるように配慮すると言いつつ、全く配慮しない部活顧問が実在します。
学校で決めている部活終了時刻を無視している部活顧問も実在します。
そうした顧問に対し校長からの指導はなされていません。
そういう世界もあると知っておいてください。
高校教師だから受験の配慮をしてくれるだろうと思うのは、甘いです。
引退の時期が高3の6月とか7月であれば、引退後、共通テストまで半年ほどしかありません。
学年でずっと上位にいた人でない限り、難関大学は無理です。すでに手遅れです。
どういう部活動を選ぶかも、賢さの表れです。
そのときの気分でやりたいものを選ぶのか、出口を考えて選ぶのか、その差はとても大きいです。
誘われたからといって流されていては、主体的な人生は送れません。
運動部で疲れ果てて帰ってきて、その日の復習や課題をこなすことができるのかも考えるべきです。
引退して、さあ勉強に集中するぞ、といっても、1年生からのやり直しが必要な状態では
入れる大学は限られます。いちばん入りやすい国公立大学にも届かないかも知れません。
勉強と両立せずに部活動に流された生活をした責任は、本人が取るしかありません。
時間は戻せません。
部活動は必ずしも入らなければならないものではありません。
もちろん、社会性を身につけたり、運動や芸術方面の能力を伸ばしたりすることに役立つこともあります。
しかし、最優先事項ではありません。
部活動で身につく社会性は、たかが知れています。
運動や芸術方面が重要であれば、そういう方面に特化した大学を選んでいるでしょう。
そうでないならば、優先度は低いです。
友だちを早く作りたいから、仲間はずれにされたくないから、といった安易な理由で
部活動に入らないように注意してください。
部活動によっては、退部を認めてもらえない所もあります。
退部したいと言い出そうものなら、OBまで総動員で説得にかかる所まであります。
入るのは簡単で、出るのが難しい場合もあることを知っておいてください。
入部の際にはそうしたことは知らされません。
自分の責任できちんと見極めてから入部するようにしましょう。
部活動に入る・入らないは、生徒本人が自由に決めることができます。
全員部活動に入らなければならないなどと教員が言うことがありますが、嘘です。
そして、入部だけでなく退部も生徒本人が自由に決めることができます。
退部したら残った部員に迷惑がかかるから退部するなと言う人もいるかも知れませんが、
部活動のために高校に入ったわけではありません。
部活動のために自分の将来を犠牲にしてはいけません。強くなりましょう。
退部には顧問の承諾が必要だと言う人もいるでしょう(嘘ですが)。
退部しづらい部活動は最初から避けた方がいいです。
それを承知の上であえて入るのも一つの生き方ではあります。
その後の人生も賭けての選択だとわかっているなら、引き留めはしません。
普通高校に入学した生徒が最も注力すべきことは、勉強だけです。
それ以外はおまけです。
なぜなら、大半の生徒が目指す「大学」は勉強するところだからです。
勉強するところに入ろうとする高校生が、勉強を最優先にするのはあたりまえのことです。
もちろん、遊んでいるだけの大学生もいるでしょうが、大学までの人たちです。
全力で勉強していれば、同じく全力で勉強する友だちができます。
休み時間にゲームに没頭していれば、同じくゲームしか楽しみがない友だちができます。
自分がどういう人になりたいのか、
卒業時にどういう状態になっていたいのか、
そのイメージを描いてから、高校生活を始めてください。
高校での学習内容は、難易度、量ともに、中学時代とは比較にならないです。
その実感がないままに忙しい部活動に入ってしまっては、必ず後悔することになります。
社会性は大学時代でも社会人になってからでも育てていくことができます。
本物の社会性は一般社会に出てからじゃないと身につかないと思います。
企業に勤めた経験のない人たちに社会性の欠如がよく見られるのは、
本物の社会性を磨く機会を持てなかったせいでしょう。
一般社会に出た経験のない人が多い教員による狭い世界の中で
1年、2年上の先輩たちとの交流の中で磨かれる社会性に価値を置きすぎないことが大切です。
生徒会やその他の活動においても似たようなものです。
部活動やその他の活動をしていると、内申で有利になると考えている人がいるかも知れません。
あるいは就職活動の際に役立つと考える人もいるかも知れません。
一般入試でも、推薦入試でさえも、評価はされないか、されたとしてもほぼ影響がないと考えてください。
試験問題に対してどれだけ答えることができたかが、ほぼすべてになります。
就職活動では、本業である勉強をしっかりやったのか、そのうえで他の活動もこなしたのかが重視されます。
本業をいい加減にしていては評価の対象外です。高校でのその他活動よりはるかに、大学での成績が重視されます。
高校では、探求活動といったようなものを取り入れることが流行しています。
研究のような活動で、視野を広げたり、思考の訓練になったりすることもあり、意義はあります。
しかし、放課後にも多量の時間を費やして調査・資料作成をする人もいて、そのために勉強する時間が圧迫され、
やるべきことができなくなってしまう人も生まれています。
やり始めればおもしろく感じることもありますが、本物の研究活動から見れば、ただのままごとにすぎません。
将来役に立つのか、というと、立たないと私は思います。
少なくとも、放課後に多量の時間・労力を費やすほどの価値はないと考えます。
理系の場合、毎月最新の論文100本を読みつつ自分の研究の方向性を考えながら研究を進める
といった本物の研究生活の準備にすらなりません。
大学の4年生であっても、研究の仕方の手ほどきを受けるレベルなので、
高校生にできることはそのずっと手前のことです。
広い視点をもつ機会として捉え、効率よくこなしていくことをおすすめします。
本来勉強にあてるはずの時間を延々と費やさないようにすべきです。
勉強以外のことは最優先事項になり得ません。勉強を犠牲にしてまで取り組むことではありません。
取り返せない時間を悔やみつつ、あきらめの人生を選ぶ卒業時とならないよう、
有意義な3年間を過ごしてください。
部活顧問や担任の教師は何も責任を取ってくれません。
難関大学の合格者数だけを自分たちの成果であるかのように自慢し、その何倍もの不合格者は意識にないか
少なくとも罪悪感を感じることなく、部活動を勧めたり入試に無関係なことを強要したりすることが
これまで普通にありました。今年度以降も同じなのかどうかはわかりません。
自分で判断して、自分のために適切な選択をし続けて、実行し続けてください。
入学式の時点で、大学受験の共通テストまで、あと2年と280日ほどです。
初めから卒業時のことを考えておいてください。
卒業式のときに、どういう状態になっていたら理想的でしょうか?
卒業式は、国公立大学の入学試験(前期日程)が終わったあとで、合格発表の前に行われます。
私立大学の合格発表は終わっています。
国公立大学の試験で手応えを感じ、半分にやけながらの卒業式でありたいですね。
私立大学が第一志望であった場合は、住む場所もだいたい決めていたり、
物件を予約済みであったりするかも知れません。
そういう卒業時の自分から遡って、これからの3年間を過ごしていってほしいです。
その場その場の感情にまかせて行動を選択していては、望む状態には近づかないことが多いです。
特に、部活動選びには注意をしてください。
もしも難関大学・学部を志望されるのであれば、
休みが週に1日しかないような、いわゆるブラック部活を選択しない方がいいでしょう。
ゆるい部活動がおすすめです。
勉強と両立できるように配慮すると言いつつ、全く配慮しない部活顧問が実在します。
学校で決めている部活終了時刻を無視している部活顧問も実在します。
そうした顧問に対し校長からの指導はなされていません。
そういう世界もあると知っておいてください。
高校教師だから受験の配慮をしてくれるだろうと思うのは、甘いです。
引退の時期が高3の6月とか7月であれば、引退後、共通テストまで半年ほどしかありません。
学年でずっと上位にいた人でない限り、難関大学は無理です。すでに手遅れです。
どういう部活動を選ぶかも、賢さの表れです。
そのときの気分でやりたいものを選ぶのか、出口を考えて選ぶのか、その差はとても大きいです。
誘われたからといって流されていては、主体的な人生は送れません。
運動部で疲れ果てて帰ってきて、その日の復習や課題をこなすことができるのかも考えるべきです。
引退して、さあ勉強に集中するぞ、といっても、1年生からのやり直しが必要な状態では
入れる大学は限られます。いちばん入りやすい国公立大学にも届かないかも知れません。
勉強と両立せずに部活動に流された生活をした責任は、本人が取るしかありません。
時間は戻せません。
部活動は必ずしも入らなければならないものではありません。
もちろん、社会性を身につけたり、運動や芸術方面の能力を伸ばしたりすることに役立つこともあります。
しかし、最優先事項ではありません。
部活動で身につく社会性は、たかが知れています。
運動や芸術方面が重要であれば、そういう方面に特化した大学を選んでいるでしょう。
そうでないならば、優先度は低いです。
友だちを早く作りたいから、仲間はずれにされたくないから、といった安易な理由で
部活動に入らないように注意してください。
部活動によっては、退部を認めてもらえない所もあります。
退部したいと言い出そうものなら、OBまで総動員で説得にかかる所まであります。
入るのは簡単で、出るのが難しい場合もあることを知っておいてください。
入部の際にはそうしたことは知らされません。
自分の責任できちんと見極めてから入部するようにしましょう。
部活動に入る・入らないは、生徒本人が自由に決めることができます。
全員部活動に入らなければならないなどと教員が言うことがありますが、嘘です。
そして、入部だけでなく退部も生徒本人が自由に決めることができます。
退部したら残った部員に迷惑がかかるから退部するなと言う人もいるかも知れませんが、
部活動のために高校に入ったわけではありません。
部活動のために自分の将来を犠牲にしてはいけません。強くなりましょう。
退部には顧問の承諾が必要だと言う人もいるでしょう(嘘ですが)。
退部しづらい部活動は最初から避けた方がいいです。
それを承知の上であえて入るのも一つの生き方ではあります。
その後の人生も賭けての選択だとわかっているなら、引き留めはしません。
普通高校に入学した生徒が最も注力すべきことは、勉強だけです。
それ以外はおまけです。
なぜなら、大半の生徒が目指す「大学」は勉強するところだからです。
勉強するところに入ろうとする高校生が、勉強を最優先にするのはあたりまえのことです。
もちろん、遊んでいるだけの大学生もいるでしょうが、大学までの人たちです。
全力で勉強していれば、同じく全力で勉強する友だちができます。
休み時間にゲームに没頭していれば、同じくゲームしか楽しみがない友だちができます。
自分がどういう人になりたいのか、
卒業時にどういう状態になっていたいのか、
そのイメージを描いてから、高校生活を始めてください。
高校での学習内容は、難易度、量ともに、中学時代とは比較にならないです。
その実感がないままに忙しい部活動に入ってしまっては、必ず後悔することになります。
社会性は大学時代でも社会人になってからでも育てていくことができます。
本物の社会性は一般社会に出てからじゃないと身につかないと思います。
企業に勤めた経験のない人たちに社会性の欠如がよく見られるのは、
本物の社会性を磨く機会を持てなかったせいでしょう。
一般社会に出た経験のない人が多い教員による狭い世界の中で
1年、2年上の先輩たちとの交流の中で磨かれる社会性に価値を置きすぎないことが大切です。
生徒会やその他の活動においても似たようなものです。
部活動やその他の活動をしていると、内申で有利になると考えている人がいるかも知れません。
あるいは就職活動の際に役立つと考える人もいるかも知れません。
一般入試でも、推薦入試でさえも、評価はされないか、されたとしてもほぼ影響がないと考えてください。
試験問題に対してどれだけ答えることができたかが、ほぼすべてになります。
就職活動では、本業である勉強をしっかりやったのか、そのうえで他の活動もこなしたのかが重視されます。
本業をいい加減にしていては評価の対象外です。高校でのその他活動よりはるかに、大学での成績が重視されます。
高校では、探求活動といったようなものを取り入れることが流行しています。
研究のような活動で、視野を広げたり、思考の訓練になったりすることもあり、意義はあります。
しかし、放課後にも多量の時間を費やして調査・資料作成をする人もいて、そのために勉強する時間が圧迫され、
やるべきことができなくなってしまう人も生まれています。
やり始めればおもしろく感じることもありますが、本物の研究活動から見れば、ただのままごとにすぎません。
将来役に立つのか、というと、立たないと私は思います。
少なくとも、放課後に多量の時間・労力を費やすほどの価値はないと考えます。
理系の場合、毎月最新の論文100本を読みつつ自分の研究の方向性を考えながら研究を進める
といった本物の研究生活の準備にすらなりません。
大学の4年生であっても、研究の仕方の手ほどきを受けるレベルなので、
高校生にできることはそのずっと手前のことです。
広い視点をもつ機会として捉え、効率よくこなしていくことをおすすめします。
本来勉強にあてるはずの時間を延々と費やさないようにすべきです。
勉強以外のことは最優先事項になり得ません。勉強を犠牲にしてまで取り組むことではありません。
取り返せない時間を悔やみつつ、あきらめの人生を選ぶ卒業時とならないよう、
有意義な3年間を過ごしてください。
部活顧問や担任の教師は何も責任を取ってくれません。
難関大学の合格者数だけを自分たちの成果であるかのように自慢し、その何倍もの不合格者は意識にないか
少なくとも罪悪感を感じることなく、部活動を勧めたり入試に無関係なことを強要したりすることが
これまで普通にありました。今年度以降も同じなのかどうかはわかりません。
自分で判断して、自分のために適切な選択をし続けて、実行し続けてください。
入学式の時点で、大学受験の共通テストまで、あと2年と280日ほどです。