最近の広告から

BENBUは実は広告を出しています。
月刊Plaza県南版というフリーペーパーに、です。
BENBUを作ってまもなくの頃、月刊Plazaの野原さんが飛び込みの営業で来てくださって
掲載をお願いしたのが始まりです。
その後、年に数回のペースでお願いしています。
すでに満席状態なので広告を出す理由がないのですが、
わざわざ来て下さったことへの感謝の気持ちから、広告を続けています。
ただ、その広告には「現在満席です」の表示をしていますので、意図不明な広告になってはいます(笑)。
通常は編集部の方が聞き取り情報を元にして広告原稿を作られるのですが、
BENBUでは最初の数回を除いてすべて私自身が原稿を作っています。
そのときどきで発信したい衝動を、制限字数に合うように文字に置き換えています。
そのため、雰囲気が、他の広告とちょっと違っていたりします。

どこどこ大学合格とか、どこどこ高校1位とか、生徒や保護者を釣ろうとする下品な広告は嫌いです。
生徒ごとに、それまでの経験や能力などが違うので、そんな広告の通りになることはめったにありません。
もともと成績の良い生徒をたくさん集めれば、入試の実績が良くなるのは当たり前で、
それを広告材料にして、そうではない生徒を引き寄せる手法は、醜く感じます。

また、定期テスト対策として、テストに出そうな問題やテストの過去問のプリントを配ったり授業をしたりして、
テストの成績を上げる塾もありますが、
定期テストの対策が実力アップにつながらない、単にその場しのぎの作業であれば、無意味です。
テストの点数を上げたい気持ちが強くなると、思考過程を身につけることよりも解き方の丸暗記に走ってしまいます。
たしかに、直前に見たことのある問題が出れば、テストの点数は上がるでしょう。
その場では、「勉強」してよかったと思うかも知れません(勉強にはなっていませんが)。
しかし、大学入試が近づいたり、高3で模試を受けたりすると、実力が全然ついていないと気づくことになります。
解き方や和訳の丸暗記では、大学入試に役に立たないです。テストのための丸暗記作業は無意味だったとようやくわかります。
プライドが高すぎて学年順位を下げたくないために、サイドリーダーの和訳を覚え込もうとしたり、
受験に関係のない科目に勉強時間を割いたりする生徒もいます。
自分の周囲に対するプライドを守るために、自ら受験に不利な状況に進んでいく姿は哀れです。

定期テストに右往左往するのではなく、本当の実力を向上させる勉強を継続することこそが重要だと思います。
その結果として、定期テストの点数が上がることが望ましいのです。
身近な人に対するプライドなど無価値です。定期テストの点数や学年順位に執着しても意味はないです。
実力のある人は定期テストの点数も高いですが、そうなるために一夜漬け的な定期テストの対策をするのではなく、
テストの点数は参考情報程度に考えて、とにかく実力を上げる勉強を続けていくべきだと考えます。
定期テストの点数が高いことと、難関大学・学部に合格することとは、相関関係がありますが、
原因と結果の関係(因果関係)ではないのです。
原因は本当の実力が身についたことです。
理想的なのは、定期テストではそこそこの成績だけど、模試ではすごく良い、という状態です。
定期テストのための勉強はあまりしないで、本来の勉強をしているとそうなります。
大切なのは実力の養成です。学年順位はおまけ程度に考えるべきものです。
学年順位が1桁であっても大学受験で失敗する人がいます。
そんな人の中には、テストで点数を取ることだけに力を注いで実力を身につけることに意識が向かわなかった人もいます。
定期テストでの高得点や学年順位での上位層であることと、大学受験の結果とは、
相関関係があるにすぎず、因果関係ではないのです。
定期テストで高得点を目指したり学年順位を上げたりする方向には、大学合格は必ずしも存在しないのです。
見当違いな方向に導く塾に惹かれる人が多いのは残念です。

さらに、授業中心の塾では、配布した問題集を使い、その演習と解説授業をしますが、
こなせる問題の数が少ないです。
問題の選定、難易度の設定も、生徒ごとに違うはずなのに、絞られた問題で全員に対応されると
効率的な実力養成になりません。
数学であれば、学校の問題集に加え、チャート式シリーズやFocusGoldなどで
網羅的に演習をしていくべきです。
英語であれば、長文読解、文法の問題集を易しいものから徐々に難しいものへと、どんどん解き潰していくべきです。
限られた問題を、志望校に特化することもなく、受験のギリギリまで授業をしていては、実力は伸びません。
そうした塾でも合格実績が出るのは、もともと優秀な生徒を集めていて、生徒が自分で勉強したおかげです。
実績は優秀な生徒から、利益は優秀ではない多くの生徒から、という実態に気づいていいと思います。

そんな塾に通っている生徒が、伸びなくて、直前期にたまたまBENBUにも入ることになって、ひどい実態を知りました。
この記事はそのことに対する怒りに近い感情が書かせているのかも知れません。
その生徒は、ひどい実態はわかっても、その塾をやめることは躊躇するようです。洗脳でもされたかのようです。
受験が不安なので、いったんつかんだものは頼りにならないとわかっても手放せないのでしょう。
主体的になれない限りは、受験の結果は見えています。
甘えをできるだけ排除して、自分自身を頼りにして勉強を進めることができるように、BENBUは誘導します。


今回は、直近の2回の広告を載せてみます。
(タイトルの内容になるまで長かったです)
月刊Plaza県南版の202110月号と12月号です。


202110月号
本文を書き出すと、

<BENBUがしてきたこと>
安全で清潔な勉強環境の提供
英・数・国・物・化・生・地理の質問対応(直接またはLINE
質問発掘
部員が考えた別解の検証
入試問題のヒント提示・答案添削
長文英作文添削
現代文要約添削
小論文添削
志望理由書添削
理解度の分析を経た勉強方針の策定・提案
計画立案補助
要望・学力・時期に合った教材の推薦
高校の課題サポート(科目によらず)
テストの分析
志望校や家族・教師・進路についての相談対応
部員のメンタル面のフォロー
地理の共通テスト解法動画を作り解き方提示
音源の編集
刊行・改訂された参考書問題集の評価
等いろいろ実施中!

となります。
「質問」といってもいろいろあり、
まったくわからないという人には、手がかりを与えるか、必要な場合はミニ授業をその場で実施します。
もっと遡っての理解が必要な場合には、遡った内容の教材をその場で準備してしっかりと理解をしてもらいます。
問題集の解説がわからないという人には、解説の解説をしたり、別解を提示したりします。
解答と違う解き方をしたという人には、その解き方が妥当か、本試験で減点される箇所はないかをチェックします。
質問の中で、赤チャート数Ⅲの解答に考え方のミスがあることが見つかりました。見つけた部員はすばらしいです。

こういう塾が増えてほしいと思っていますし、
こういう塾を作りたいと思う方がいらっしゃれば協力を惜しまないつもりです。
秘密にするようなノウハウは特になく、日々工夫と勉強を積み重ね続けるだけです。
生徒や保護者の不安につけ込むのではなく、
生徒が求めるもの(顕在的にも潜在的にも)に応える塾が増えてほしいです。
BENBUもそうなるよう努力を続けます。


202112月号では、クイズを載せました。
クイズ部分を再掲すると、
AとCは青の、BとDは赤の帽子をかぶり自分の帽子の色は見えないが、
青と赤が2つずつだと知っている。
AとBの間に壁があり互いに見えず、
CにはBの帽子が、DにはB、Cの帽子が見える。
自分の帽子の色がわかった人は言ってくださいと言われてから、
しばらくは誰も答えなかったが、その後ある人が「わかった!」と叫んだ。
それは誰か、理由とともに答えてください。
数学の難問を解くときの頭の使い方のヒントが得られます。
問題文をしっかり読み、それを手がかりに!

となります(答えは広告画像の右下にあります)。