You can't wait until life isn't hard anymore before you decide to be happy.

Youtube にある、America's Got Talent の動画です。
時間のある方には見ていただきたく思います。

歌のあと、本人から出た言葉が、

You can't wait until life isn't hard anymore
before you decide to be happy.

でした(動画では 5:12あたり)。
音声だけ抜き出すと、100% ★70%★


意味を取りにくいかも知れません。
Google翻訳などネット上の翻訳だとひどい訳になりますし、
ネット上の質問に対する回答も、いまいちなものばかりです。


BENBU的に訳すと、

生きていることが(日々が)大変じゃなくなるときまで、先送りしてちゃいけない。
そうなる前に(大変なままでも)自分はしあわせだと決めなくちゃ(決意しなきゃ)。

となります。
beforeの節だから「自分は~決める前に」と訳したくなる気持ちはわかりますが
英語を話す人が、日本語的なまどろっこしい表現をとるはずがなく、
ここでは訳しおろしたいです。そう思いながらしゃべっているからです。
can't wait ~ anymorebeforeが響き合っている感覚が大切だと思います。
学校文法にしがみつく、英語をしゃべれない頭の固い人からは誤訳だと言われるかも知れませんが、気にしません(笑)。
理系の大学受験には無関係です。ネイティブの彼女・彼氏を作りたい人は大学に入ってから頑張ってください。
(その点で、サイドリーダーの精読も、教材レベルが高すぎて受験に無意味なことが大半です。)
(そもそもサイドリーダーは精読用の教材じゃなく多読用の教材です。それなのに、ろくに解説もしないまま、
 精読したことを前提とした問題を定期テストに出して高配点にするのは狂っています。
 過去に他の教師が作った問題をほとんどそのまま出しているだけであることも、生徒は知っています。)


decide to be happy という表現にしびれました。

decide です。
そして、to become happy ではなくて、to be happy です。

「しあわせになりたい」ではなくて、「今、しあわせです!」ということです。
「しあわせになりたい」=「今はしあわせではない」なので、真逆になるのです。
今、しあわせだと断定することで、今の時点でのしあわせに気づき、本当にしあわせになっていきます。
足りないこと、ないものに置いていた意識を、満ちているもの、あるものに置くことで、
しあわせであったことに気づくことができ、その気持ちがさらにしあわせを引き寄せてきます。
今、生きていること自体、すばらしい奇跡です。
もし体のどこかが痛いとき、その痛みをなくすためにいくら支払うかを考えれば、
どこも痛くない場合は、その支払いに相当する財を手にしていることになります。
nightbirdeのように体中にガンが転移している場合、
ガンがないことだけで、とんでもなくしあわせなことだと思えるはずです。


30歳でこう言えたこと、大変な病気にかかわらず言い切れたことに、衝撃を受けました。
さらっとですが、実はすごいことを言っています。
奥義にたどり着いているようです。悟りを開いたかのようです。


受験生に言うとすれば、
before you decide to pass the exam.
となるでしょうか。


動画をご覧になって、いろいろ考える素材にしていただければと思います。




なお、America's Got Talent Youtube を見ること自体を勧めているわけではありません。
ほとんどの場合は時間を失う結果になるだけで、休憩にすらなりません。
今回は、直感的に、たまたま私のアンテナにひっかかっただけです。
日々幅広く情報収集を続けていますが、時間はかけていません。
アンテナにひっかかった書籍(問題集・参考書以外で)は即、購入していますが、
読むための時間が少ないため、未読分が自宅の棚(幅120cm)で2段分を超えてしまいました。
1日の読書時間を少し増やして消化していく予定です。




追記
和訳版もありました。 https://www.youtube.com/watch?v=lWEhA_7IZy8
ただ、上述の部分の訳は、
「幸せになろうと思うまで、困難を待たないで」
でした。なんだかなーというレベルです。




追記
「自分はしあわせだと決めなくちゃ」のしあわせだと決める、という部分がわかりにくいかも知れません。
すんなりわかるためには、心理学をかじった経験が必要です。
自分が、今、しあわせなのか、そうでないのかは、自分で決める(選ぶ)ことができるのです。
どっちに決めても、正しいです。決めた方(選んだ方)が、その人にとっての事実になります。

何か、うれしいことが起こったときだけ、しあわせだと感じる人は多いと思います。
でも、これだと、うれしいことが起こらないと、しあわせじゃないことになります。
自分の外の事象に、自分のしあわせを依存させることになります。

本当にしあわせになりたいなら、自分の外の事象に依存させるべきではありません。
まずは、自分がしあわせだと思ってみることから始められるといいとおもいます。
そうすると、いったい何がしあわせなんだ?と自分自身が考え始め探し始めることになります。
そして、しあわせだという理由を見つけ始めることになります。
健康のように、失うまで、そのありがたみを忘れてしまっていることも多いです。
今日、おなかいっぱい食べることができたことも、実は、とてもありがたいことです。
世界に目をやれば、明らかなことです。

自分をしあわせだと決めるか、決めずに自分の外の事象に依存させるか、その違いは大きいです。
ないものねだりを続けても、しあわせにはなりません。
何かが満たされれば、次の不足に意識が移り、また不幸せになって不満を抱えるだけです。

自分がしあわせだと決める(選ぶ)ことは、向上心を失うことにはなりません。
今のしあわせに感謝しながら、それを返していこう、周囲の人へ広げていこうとすることで、
どんどん向上していきます。
感謝の気持ちがあってこそ、向上に全力を注ぐことができます。