成功する子はどう育つ? /msnマネーの記事から

<抜粋/元記事は下部にリンクがあります>
授業は、先生が一方的にしゃべって児童生徒はただそれを聞くだけ、というやり方がほとんどです。
講義形式は、それを受け取る方は思考停止していると言っても過言ではありません。
疑問を持っても立ち止まることは許されず、もっと興味を持っても深堀りすることも許されず、
つまらなくても抜け出すことはできず、淡々と授業は続けられ、
まだ集中力があっても時間が来れば打ち切られます。
これはやむを得ない面もあるため、学校以外の時間で補ってあげる必要があるわけです。

真の学力とは、自分で課題を見つけ、自ら主体的に学び、探求し、
それまで獲得した様々な知恵を組み合わせ、あるいは必要な分野を新たに習得し、
より良い問題解決に導く姿勢・資質のことです。

そもそも子が社会に出るころには、何の職業につくかわからないし、環境がどう変わっているかもわからない。
だからそういう状況でも自ら目標を設定し、それに対する最適な手段を選択する能力の獲得が必要です。

そのためにも、親はテストの点数や偏差値で一喜一憂しないことです。
子のテストの結果よりも、「今回の問題点と今後の課題・改善点、戦略」を分析させることです。

大事なのは点数よりも、自分の課題を見つけ、対策を探り、目標を設定し、
自分にあった勉強法を自分で見つけることです。
これは社会に出てからも要求される能力であり、その学び方の違いで差が生まれます。
何を学ぶか、よりも、どう学ぶかが、クリエイティブな能力、イノベーティブな姿勢につながります。

msnマネー
成功する子はどう育つ? お金持ちが考える教育法
午堂 登紀雄(マネーガイド) 2021/08/03 21:40

https://www.msn.com/ja-jp/money/-investment/hyphen/ar-AAMT5dm


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以下は、わたしの勝手な思いにすぎません。
後日読み返して、全部削除するかも知れません。
今日の時点では、こう思っているというだけです。

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>先生が一方的にしゃべって生徒は聞くだけ
これは集団授業の形式そのものですが、同時に欠点でもあります。
理解に至る生徒は少数で、多くはそのまま覚えようとするか、素通りするかです。
この欠点を回避しようとしてアクティブラーニングが採用されることもありますが、
逆に密度の薄い無意味な授業になっていることが多いのが現状です。
中には正解まで生徒どうしの話し合いにまかせ、教師は放置したままという、
ただの手抜き授業の言い訳として「アクティブラーニング」という名前が使われていることも
あります。
また、高校の場合、無駄な雑談や映画鑑賞など、とても社会的な批判に耐え得ない授業が
なされていることが少なくありません。声が小さくて聞こえない教師もいるようです。
塾であれば、ましになるのでしょうが、ライブよりは映像授業の方がはるかに密度が高く
知りたいことをすぐに知ることができるので、よりよいでしょう。
決められた時間にその場に行かないと情報が得られない、という、多くの塾の授業は
不便です。ネット授業であれば、そうした制約はありません。
学生のアルバイトをどこまで信頼するか、単に在籍する大学名だけで信頼の根拠とできるのか、
よく考えなければなりません。その塾で実績が出ていたとしても、講師のおかげではなく
生徒自身の努力の結果かも知れません。複数の塾に通っている生徒も少なくありませんので、
他塾の成果かも知れません。合格者数だけで判断するのは思考を放棄しています。
そもそも宣伝の数値が正確であるという保証はどこにもありません。捏造は容易なものです。
講師がアルバイト学生でないとしても、塾の講師をしている社会人をどこまで信頼できるのか
やはり、しっかり確認すべきだと思います。
塾の講師は、高校の教師と同じく、社会人になる際に優先的に選択される職業ではありません。

授業が必要な場合もあるでしょう。高校の授業が話にならない場合もあるようです。
そんな場合、スタディサプリがおすすめです。とても安価で質が高いです。
見たい科目の見たい単元をすぐに見ることができます。申込みも簡単です。
確認テストを受けないと次に進めないとか、無意味なミーティングの参加を強要されるとか
いったことはありません。
授業としては、これで十分だとおもいます。

勉強は自分本位で進めるべきです。
自分が理解できたのか問題を解けるようになったのか、それを基準に進んでいくべきです。
真の学力は、与えられた知識を丸呑みしても身につきません。
集団授業は、その場では理解できたつもりになりやすいですが、
いざ、自分で問題を解こうとすると、実は理解できていなかったことに気づきます。
授業で扱ったのとまったく同じ問題は解けても、類題は解けない、それが積み重なると
さっぱりわからないという状態に陥ります。
理数系の科目では、なぜ、そういう解き方をするのか、なぜその式変形をするのか、
丸暗記するのではなく思考して納得しながら問題を消化していきたいです。
自分本位で勉強するからこそ、目標設定や手段選択の能力も磨かれていきます。

つまり、「自分で問題を解いていく勉強」を中心に据えるべきです。
授業ですべての問題や解法を網羅することは現実的ではありませんし、
身につけることはできません。
参考書・問題集にはとても優れたものもたくさんあり、
下手な授業を長時間かけてたくさん受けるより、はるかに効率がいいです。
裏ワザだと授業で紹介されたとしても、それは本に書いてあることです。
ネット上には、無数と感じられるほどの無料の授業動画・解説動画もあります。
裏ワザはいまや表ワザになっていて、「神授業」なんて宣伝すると失笑を買います。
集団授業で、「すごくよくわかった」「腑に落ちた」レベルにまで至ることは、
ほぼありません。ひとりひとり前提事項の理解度も理解力も詰まっている箇所も違うからです。
実力を伸ばしたいなら、自分で問題に向き合い、どこまでわかってどこからわからないかを
はっきりさせ、解答を見ながらどうすれば自分で解けるようになるかを分析していくことが
必要です。解こうとして悩みながら、少しずつ実力を身につけていくのです。
その際に、適切なアドバイスや誘導をしてもらえる環境があれば幸運ですが、
そうであっても、やはり、自分で頭と手を使って勉強することが欠かせません。
楽に実力を身につける方法はないのです。
スポーツの世界では当然すぎるほど当然のことなのに、
勉強となるとありもしない幻想を抱く人が多いです。不思議なことです。
スポーツの世界では、たとえば陸上の原晋監督や小出監督(故人)につくことで
実力を開花させた選手はたくさんいますが、みな大変な練習量をこなしています。

受験会場では自分一人です。自分の頭で入試問題に向き合い、1つずつ解いていくことで
合格を勝ち取るのです。
自分の能力を高めるしか、合格する方法はないのです。
初めてみる問題を、制限時間内に、その場で解くことになるので、
解き方をいくら覚えていても、問題に向き合う体験が少ないと太刀打ちはできません。
受験の現場で、覚えたものを思い出そうとすると、思考力が低下します。
思い出そうとするのではなく、ゼロから解くつもりで向き合うことで思考能力が全開します。


勉強は自分でやるものです。
では塾は不要なのでしょうか?

生徒が自分で問題に向き合う際、逃げたくなったり混乱したり途方に暮れたりしがちです。
入試問題に近づくほど難しくなるので、当然のことです。
そんなときに、塾は、ちょうどよい加減でサポートし、生徒が自分でどんどん解き進めることが
できるようにすることができます。
これはアルバイト学生には無理なことで経験と深い理解が必要ですが、
一人一人に合わせた指導となるので、高校では実現し得ないことです。
ここに塾の存在意義があります。
「ちょうどよい加減」はマニュアル化できるものではありません。
人と人が問題を前に対話して初めてわかる感覚的なものです。
いつ、なにをどのように進めていくべきかについても、塾はサポートできます。
これについても、生徒ごとに変わってきます。
生徒にとって大学受験は初めての経験なので、受験から遡って今なにをすべきかを判断することは
困難です。
いつ頃どういうことをすれば、3ヶ月後にどんな感じになるか、
こういう状況になったら、どう対処すればいいか、
こうしたことは、経験がないとわかりませんし、経験値が高いほどに精度も高まります。

塾が高校と同じように集団授業をするのは、
本当に必要とされるサポートをせずに、ごまかしているだけではないかと思えてしまいます。
一方的に知識を与える集団授業は、生徒があとで復習してやっと身につけられるようになるので、
生徒の負担が増えるばかりです。これでは、もともとできていた生徒が伸びるだけです。
大多数は高校と同じく落ちこぼれていくだけです。
できる生徒が集まっている塾に入ったのに、高校と同じ状況で、わからないままに置き去りにされている、
といった経験をしている人は多いと思います。
伸びた生徒を宣伝材料にすることで、できない生徒も集まるでしょうが、
それは健全な経営とは言えません。
授業で知識や解き方を一方的に押しつけても、真の実力は身につかないのです。
定期テストで点数が一時的にあがる効果がせいぜいです。

>親はテストの点数や偏差値で一喜一憂しないこと
とありますが、高校生からは、親が関わってもしかたがないかなと思います。
一憂だけでなく、一喜もしないことがポイントです。
親のために勉強しているわけではないですし、
親のために勉強していると感じさせたら、親の負けです。
そうなったら、形だけの勉強をして親を満足させようとしてしまいます。
成績が悪い場合、中学校までとは異なり、難易度が高く量も多いため、
必要な勉強量はかなり多く、難易度は高くなります。
それを強要しても、子どもはどうしていいかわからず、混乱するだけです。
親が言うほどに、子どもは反発します。

子どもには子どもの人生があり、親はそれを応援することしかできないと、
半分あきらめていただくことが、子どもにとって最もよい環境になると思います。
子どもが自分自身のために勉強するんだと自覚できるように、
親はいつまでも面倒を見てくれるわけではないので自分で生きていけるように
自分の可能性を自分で拡げていくしかないんだと自覚できるように、
過干渉にならないように見守ってあげるのがベストだと思います。

アフターコロナの世界は、従来の世界とは変わります。
これまでの価値観は通用しないことが多くなります。
自分で判断して自分で自分の生き方を決めて断行していけるように、
子どもが本来の生存本能を発揮できる環境を与えてあげてほしく思います。