共通テスト/英語民間試験・記述式問題の復活なし

以前から、復活はあり得ないと部員に断言してきた共通テストへの
記述式などの導入が、公式に放棄されることになりました。

記述式・英語検定、断念へ
https://nordot.app/779887260182986752
(共同通信社 2021/6/22 14:06

(つい先ほど出されたばかりです)

文科省の有識者会議の提言案にすぎませんが、
これで今後の復活はなくなったといえます。
1次試験に2次試験の要素を盛り込もうとする、くだらない企ては、
これで潰えました。

中高生のみなさんは、もう、一切気にしないでください。
英会話ができることも将来的には必要ですが、大学受験には直接的には無関係です。





以下、どうでもいい個人的な感想です。


この騒ぎの元は文科省にあり、
文科省自らが、やっぱり無理だったと今回認めたことになります。
ゆとり→脱ゆとり、と同じような、国民を振り回しただけの、無能な人々による、
「仕事をしているポーズ」としての「新企画打ち出した→ボツになった」騒動でした。
政治がらみのようでもありますが、発言力または権力のある無能なごく少数の人が原因でしょう。

教育再生実行会議(安倍首相が設置)が2013年に提言
 改革の理由
 センター試験は、
 1点刻みの合否判定を助長している
 準備や運営の負担が増して限界に達している
   ↓
中央教育審議会がセンター試験廃止・新テスト実施を提案(2014年末)
 思考力・判断力・表現力を中心とした評価への転換を求める
   ↓
新テストを検討する専門家会議が英語4技能の評価を追認
民間試験の知見の積極的活用し、センター試験の枠内で変更するよう提言
   ↓
文科省作業グループの非公開論議により、
英語民間試験の導入、およびそれにより共通テストでの英語試験を廃止する方針がうちだされた(2017年7月)
誰がどう決めたのかは一切不明
利権がらみともおもわれる
   ↓
共通テスト導入/英語民間検定試験・記述式は見送り


もともと、センター廃止の流れは、愚策以外のなにものでもありませんでした。
導入の理由を検討してみると、

「1点刻みの合否判定を助長している」
 → だからこそ合格者を選別できるのです。
   いったい何が悪いのか、意味不明です。公平な選別には客観的な基準が不可欠です。

「準備や運営の負担が増して限界に達している」
 → より負担を増し、限界どころか、実現不能なレベルの制度を新設しようとしました。
   前回実施された共通テストはセンター試験とほぼ同じでしたが、
   民間試験や記述式が見送られたおかげで負担がとても軽くなりました。

「思考力・判断力・表現力を中心とした評価への転換を求める」
 → これは大学ごとの個別試験が担う役割です。
   1次試験は受験者のレベルをそろえ受験者数を調整する役割しかありません。
   勘違いもほどほどにと言いたいところです。
   50万人以上が受験する1次試験が、そんな役割を担えるはずがないという、
   あたりまえのことすら、わからない人々が決めています。

新たなテストを導入する必要があるのは、大学受験生にではなく、
こうした政策を決める人々に、です。
思考力・判断力のある人に、ぜひ担ってもらいたいものです。