国公立大学の前期試験が終了しました。

受験生のみなさん、おつかれさまでした。
私立および国公立前期の入試が終わり、ようやく一息つくことができます。
これから中期・後期を受ける方は、また頑張り始めることになりますが、
まずは休養をとってください。
自覚している以上に消耗していることが多いです。
1、2日はゆったり過ごしてもいいかなと思います。
少なくとも夜は早く眠ってください。
中期・後期を受けない方は、自由に過ごしてください。
ただし、夜更かしだけは禁止です。


私立大学の結果も出てきています。
上智や早稲田、慶応の合格の連絡もありました。
国公立についても、手応えがあった、いけそう、といった感想もありました。
発表までは安心はできませんが、
いま何ができるのかを考えて、手がつけられるものから少しずつ始めていきましょう。


東大の理系数学の問題を解いてみました。
第1、3、5問は完答近くまで解けていてもいいかなと思います。
第2問は複素数平面に対する慣れがどの程度あったかで分かれたでしょう。
第4、6問は、考え込まずに素直に解き進めることができれば正解への道が
見えてくる問題でした。
本番の緊張感の中であっても素直に解いていくことができる精神状態が必要でした。
知識をいっぱい抱えてそれを使って解いてやるぞ、というモードになっていると
さっぱりわからなくなったと思います。
直前に暗記作業をしてしまった人には厳しかったでしょう。
実力で差がついたというより、
素手で問題に立ち向かえる大胆さの有無で差がついた感じを受けました。
入試での答案作成は問題作成者とのコミュニケーションです。
LINEでのやりとりに似て、相手からの必ずしも十分ではないメッセージを
しっかり受け取り十分に解釈して、相手に合わせた返信をしていくべきものです。
相手からのメッセージを中途半端に受け、自分の主張だけを返信すれば
相手からブロックされてもしかたありません。
ふだんから伝え続けていたことですが、実践は難しく、
合格したいという思いの強さに反比例しがちなことではあります。

結果がどうなっても、全力で取り組んだことからは収穫が必ずあり、
それが今後の人生に役立ちます。