3月には2日連続でお休みをいただきます。

2月25日、26日に国公立大学(前期)の入試が行われます。
その前に私立大学の入試が行われています。
受験生はいま、受験のまっただ中です。

もはやここまでくると、直接介入するようなサポートは無意味というより有害で、
本人ができるだけ悩みなく集中できるような環境を整え見守ることが最重要となります。
もちろん相談ごとや困ったことがあれば最優先で対応しますが、
本人からの発信をじっと待つのみです。

待つことは、つらいことです。
何かを言ったり、してあげたりする方が、はるかに気が楽です。
保護者の方も同じ思いでしょう。
本人を信じて生活環境を整えながら見守ってあげてください。
なにかあれば、いつでもすぐに対応できるようにはしながら、
あえてその素振りは見せず気遣わせず、です。


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3月には国公立の中期や後期の入試があります。
高3生部員は2月末でBENBU卒業となりますが、
3月に入試がある場合は、入試までの間、自習室を毎日無料で使っていただけます。
質問・相談はこれまでと同じです。教室に来てくれても、自習室の質問ボタンを使ってもらっても構いません。
もちろん、LINEもこれまで通りです。


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3月から体験を予定されている方(現在は受付停止中)には順次体験のお知らせを
させていただきますが、すでに卒業予定の人数を超えるお申し込みをいただいているため、
お知らせが遅くなる場合が多いです。
ありがたいことに退部される部員がとても少なく、入部後に通塾曜日を増やす方が多いために、
新規の方がなかなか入りづらくなっています。
体験をお待たせしたり、お申し込み自体をお断りしたりすることが心苦しい限りです。
他塾にも通われている部員の方に、他塾に専念してもらえるよう働きかけてもみましたが
逆の結果となってしまいました。
他塾でも構わないという部員の方は他塾に移っていただき、
BENBUがぜひ必要という方を中心にお世話をさせていただければと思っています。
スマホゲームの中毒症状を呈していた部員に対して、伸びないままでは退部もやむなしと
考えていましたが、集中して勉強するように豹変し成績が急上昇し始めました。
新たな方が待ってくださっていることが常に気にかかっていますが、
卒業や転勤・転居以外ではなかなか空きが生まれそうにありません。


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他塾にもBENBUと同様のシステムを採用していただき、
従来のような、小さな机で教室に生徒を詰め込み、時間コマで区切って授業を切り売りし、
コマごとに生徒を入れ替え回転数を上げて利益を最大化するという昭和のビジネスモデルから
切り替えていただきたく思っています。

いまや、良い授業が、ネットにあふれています。
無料でも良いものがありますし、有料でも安価です。
あえて高い授業料をとって塾で授業を受けさせるのは時代遅れです。
情報があふれた結果、授業自体に高い金員を支払う価値がなくなりました。
(同時に、高校の授業が必ずしも良い授業ばかりでないことも明らかとなりました。)

そもそも、授業では学力はつかないです(定期テストの点数は上がるかも知れませんが)。
解き方のパターンを覚えれば解けるようになるほど、難関大学の受験は甘くありません。
数学であれば、考えて考えて考えて、頭の中で思考がつながる体験をするくらい考え続けることが
必要です。その前段階として、たとえば FocusGold の例題すべてを解けるようにしておくことが
必要になりますが、それだけでは入試問題には手が出ません。
英語についても、自分で単語・熟語を覚える作業をひたすら繰り返すことが必須です。
そのうえで、英文法問題は形式上なくなりましたが、それでも英文法をしっかりと身につけ、
ようやく長文読解のトレーニングに移ることができます。
文章の構造をつかみ、できればパラグラフレベルの構造も把握しながら読み進める練習を
繰り返すことが重要です。
単語の意味から文章の意味を推測するクセがついてしまっている人が多いですが、
それでは入試問題は解けません。
理科についても、国語についても、それぞれ通るべき道、こなすべきトレーニングがあります。
それを生徒が自分でこなさない限り、実力は身につきません。
定期テストに出そうな内容についての授業を受けてわかった気になり、
実際に定期テストで得点できたとしても、何にもなっていません。
覚えたものを吐き出して得点しただけなので、その得点は実力に無関係です。
点数を上げたところで、大学合格には一歩も近づいていないのです。
学年順位に注目しがちですが、
同じような順位の生徒でも実力に大きな差があるのは、よくあることです。
英語のサイドリーダーの訳を覚えて順位を上げる姑息な手段をとっても、意味がないのです。
高校ごとの定期テストの問題を集めておけば、
過去に出されたサイドリーダー関連の問題が繰り返し出されることが多いので、
それを塾で教えれば、「的中した!」「すごい!」となるのかも知れません。
感動するのはおめでたいことですが、実力はついていません。点数は上がるのでしょうが。
わたしはそのことに何の価値も見いだせません。高校の教師の手抜きにうんざりするだけです。
実力が上がらないのに点数だけ上がって喜んでいる生徒には、哀しみ哀れみしか感じません。

塾や予備校の授業を聞いて「おお!そうだったのか!」となる人は、
単純に勉強不足なだけです。
すごいという評判の授業も、あたりまえのことを言っているだけです。
しかも、参考書などに書かれていることです。「神授業」とか、講師は恥ずかしくないのかなとおもってしまいます。
書かれているのにそれを読まず、読んでも気づかず、高い授業料を払って初めて知るのは、
賢くありません。賢くなる方向にも進んでいません。それを続けても永遠に賢くなりません。
自分で問題を解きこなし考え続ける中で、気づいたり、はっとしたことを講師は話しますが、
それはもともと書いてあったことですし、自分で気づくことで初めて実力が上がるのです。
実力が上がることと、実力が上がった状態の気分に(そのときだけ)なれることとは、別物です。
ここが予備校ビジネスの詐欺的なところです。

ある予備校で比較的最近にあったことですが、
ある生徒が集団授業を受け、化学が超得意になり、模試で驚異の偏差値をたたき出すまでに成長しました。
しかし意気揚々と臨んだ1次試験の化学で低い点数に終わり、志望校変更を余儀なくされました。
出そうな問題の解説を聞いた直後ならば、問題は解けます。
しかし県立高校入試とは異なり、大学入試では何がどう問われるかはわかりません。
予想問題はまず当たりません(初回の共通テストですら、各予備校は大はずれでした)。
それでも答案に爪痕を残し、部分点を稼ぎ、できれば完答にもっていくには、本物の実力を養うしか
方法はありません。
そのためには、ひたすら自分で演習することが必須です。
他人の思考経路の真似ではなく、自分のアタマの中に思考回路を作り上げることが必要なのです。

鉄緑会ではあり得ない量の宿題が毎回出されています。授業もありますが、宿題の量が膨大です。
膨大な問題群を自分で解きこなしていく中でこそ、実力があがっていくのです。
その過程で脳がどんどん発達していくのです。
東大理Ⅲに合格する実力はそうやって養われています。もちろん大変なので大多数が脱落します。
授業は受け身になるので、実力はつきません。ついた気分になっても、あとで空しいだけです。
自分のアタマを発達させ進化させてこそ、解けなかった問題が解けるようになっていくのです。
単なる知識の補充では何にもならないのですが、集団授業を求めて知識を得ようとする生徒や保護者が多いです。


非常に優れた参考書・問題集も、次々に出版され続けています。
自作のテキストを自慢している塾は、そのテキストのレベルが相対的に低くなっていて、
はるかに優れたものが市販されている現実を直視すべきです。
英語でも数学でもオリジナルテキストを売りにしている塾は、
生徒がよりよい教材に触れる機会を奪っていることに気づいてほしいです。
数学と英語に関して、オリジナルテキストを見る機会がありましたが、
絶句して何も言えませんでした。こんなものでお金を取っていいのかと感じるレベルでした。
ひどい塾では、オリジナルテキストと見せかけた、教材会社が既存の問題を組み合わせただけの問題集を
使っていたりしますが、それよりはましなのでしょうか。
広告や宣伝文句だけに釣られて入塾してしまったと思われますが、生徒も保護者も無知すぎます。
オリジナルテキストなど価値はないのですが、昔話のたぬきにだまされている姿なのでしょう。
ぜひ、保護者の方も、塾のオリジナルテキストと市販の教材とを見比べてみてほしいです。

市販の参考書・問題集は、著者1人の力だけでできているのではありません。
わたし自身も数学と算数で何冊か関わりましたが、名前が外に出ない執筆協力の形で
たくさんの人が関わり、アイデアを出しあい出版前から改良がなされています。
わたし自身が1章分について最初から原稿を作り、それに対して著者がコメントをつけ、
他の協力者からの意見が集約されたものも参考にして仕上げた場合もあります。
いろんな人の頭脳を経た共同作業の産物で、出版の時点ですでに練られたものになっているのです。
出版された後には、全国の受験生からの批判・質問が届き、
それを元にまた全員で改訂・改良作業に入ることも多かったです。
1人の講師が作った程度のオリジナル教材など、比較対象にすらなりません。
ひとりよがりな教材にお金と時間を無駄遣いしないでほしいです。
英語の成績が全然あがらないのに、英語専門塾の教材に取り組んでいる生徒がいました。
教材のレベルが生徒にまったく合っておらず、かわいそうでした。
その塾の講師は自身が通った道しか教えることができないのでしょう。
自作のテキストをこなせば実力が身につくと盲信しているのは、実力がない証です。
生徒によって、実力の程度によって、適切な教材が異なるのは常識です。
自作テキストに執着しているのは見習いレベルの素人です。
それを捨てて視野を広げることができてからが講師です。
クチコミが悪くないのが不思議です。泣き寝入りの生徒が多いのかも知れません。
英語しか教えていないのに医学部合格などと広告するのは、詐欺に近いです。
合否は総合得点で決まるものです。


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生徒にもっとも必要なものは、
高校の授業に上乗せする別の授業ではありません。
授業は、必要であればネットから入手でき、自分の都合の良い時間に都合の良い速さ(倍速、早送りなど)で
必要な部分のみを何度でも受けることができるものです。
決まった時間に行って、固定された時間枠で提示される順序・速さで受けなければならないわけではありません。

生徒にもっとも必要なものは、
科目にかかわらず、いま勉強すべきものに必要な時間だけ集中できる環境、および、
ふとわいた疑問・質問にその場で回答してもらったり、ヒントを出してもらったりする環境、
普通の質問だけでなく、解答とは異なる自分の考え方が合っているのか、自分の答案がどうなのかを
内容だけでなく表現も含めて気軽に見てもらえる環境、
まちがったときに、なぜまちがったのか、考え方のどこまでが合っていて、どこがまちがっているのかを
指摘してもらえ、対策としてどうすればいいかまで教えてもらえる環境、です。

BENBUはそうした環境の提供ができるよう努力を重ねています。
こういう塾が増えてほしく思っています。
強力なライバルができて生徒数が減ってしまっても、それは喜ばしいことです。
生徒のために競い合えれば最高です。

真偽を確認しようがない大学合格者数や模試の順位の広告で生徒や保護者を釣る手法は古いです。
模試の順位の広告を見て、まさにその順位だった生徒が、あの塾には行ったことがないと言っていましたので、
そんなボロが出るような広告で利益を出して、いい人生が送れると思うのは妄想です。
そうした広告に惹かれて入る生徒や保護者は、別にそれで構いません。自己責任です。
大切なのは順位じゃないのです。本人の理解です。本人の実力向上です。
入試で取らない科目に時間をかけて順位を守ろうとする生徒まで存在しています。愚かです。
難関大学に合格する人は順位が高いことが多いですが(合格者と順位に「相関」があるといいます)、
順位が高いから合格するのではないのです(合格と順位に「因果関係」はありません)。
順位が高いから合格するのではなく、実力があったからこそ、合格するのです。
大切なのは実力が身につく勉強を続けることで、順位を上げることじゃないのです。
他人の順位が上がったという広告を見て、自分も上がると思うのは錯覚です。
それが事実かどうかもわかりません。感想や体験記はいくらでも作れるものだし買えるものです。
単に順位の上の方の生徒を多く入塾させているだけだと気づいてもいいかなと思います。
高校で同じ授業を受けていて順位が大きく違ってしまっているのに、
同じ塾に入って同じ授業を受けて同じような順位になれると思うのは、あまりに短絡的です。
できるだけ努力をせずに効果が出る「特効薬」を追い求めようとすると、搾取されるのみです。
なぜなら、上位層は広告宣伝の材料にすぎず、利益は上位層でないところから得ているからです。
生徒数を見れば明らかで、マイナス材料を公表していないだけだと、誰にでもわかるはずのことなのですが、
わからない(わかりたくない)人も少なくないようです。
うまくいった方に自分もなると思いたくなる心理はわからなくもありません。

別の塾では、「人を大切にする」塾だという映像や文句を広告素材にして生徒を集めていますが、
事務員へのボーナスがほぼゼロなのに、まともな仕事をしていない家族に不当に高い給料・ボーナスを
出していたり、成績の悪い生徒に次々に授業を取らせて月謝として超高額を徴収していたりして、
「人を大切にする」の真逆を実践しています。だからその経営者はみじめなのです。
月謝があまりにも高額になるとの相談を受け、例外的にBENBUでその生徒を引き受けたことがありましたが、
そうした経営はあってはなりません。
講師も、事情がある場合を除いてどんどん辞めています。大切にされていれば辞めません。



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人生は百年ほどしかありません。
いくらお金を貯め込んでも、意味がありません。不動産を所有しても安心感は得られません。
人に恨まれ続け、病気に苛まれ続けて、幸福にはなりません。
常に不満で常に不安で常に不快であるはずです。かつて他人にそうしたからです。
人を応援し、できる限りしあわせになってもらえるようお手伝いをさせていただくことが、
生き方として正しいと、わたしは思っています。
正しい生き方をしていれば、必要なお金が巡ってくるはずです。
正しい考え方をしていれば、日々しあわせを感じられているはずです。
「従業員の生活を守るんだ」「自分が倒れたら会社が困るんだ」という錦の御旗は、ウソまみれです。
従業員の生活を守ると考えれば、生徒から高額の月謝を受け取る罪悪感は薄まるのでしょう。
社員の給料を、一部を除いて低く抑え続ける罪悪感も薄まるのでしょう。
自分が倒れたら困ると考えれば、向上の努力をしない罪悪感は薄まるのでしょう。
収益を社員に回さず借金の繰り上げ返済にどんどん充当していく罪悪感も薄まるのでしょう。
コロナ対策でも、いかに費用をかけずにごまかそうとしているかが、よく伝わります。
その程度の対策で堂々と対策していると主張する厚顔ぶりは、むしろ尊敬に値します。
変わってほしいものです。生徒のためにも従業員のためにもその経営者自身のためにも。
変わってほしいので、あえて書いていますが、その気持ちが萎えて後日削除するかも知れません。

わたしは無宗教です。
ですが、自分の行いの結果は、結局は自分に戻ってくるなぁと実感してはいます。

生徒が自身の人生のために精一杯努力できる場所を提供し、その応援をさせていただくことは、
結局は自分のためになっているので、わたしは自己中心的な人間かも知れません。
だからこそ、より生徒のために頑張れるのですが、自己中を徹底して利他に至るならば、うれしいです。
逆に、利他に至らない自己中であったなら、いずれ自滅することになるのでしょう。


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いつものように長文になり、申し訳ありません。
思いがありすぎて、熱すぎて、言葉が止まりません。
一気に書いていますので、書きすぎているかも知れません。
後日修正いたします。


ここでようやくタイトルに触れます。
3月には2日連続でお休みをいただきます。

この記事を書いている時期は青色申告の直前期にあたります。
昨年度分の申告について、税務署から追加の資料を要求され、
いじめられ、いや、よりよい経営につながるチャンスをいただいていますが、
超多忙な時期に重なって、若干大変にはなっています。
そこで、3月に2日連続でお休みをいただき、
初日には餃子をめいっぱい胃袋に詰め込むことを励みに乗り切ろうと
おもっています。
(翌日はニンニクの脱臭に全力を傾注することになります。)
餃子は、仕事の都合上、年に2回ほどしか食べる機会がない「ごちそう」であるため、
今は食べたい欲求が爆発しそうになっています。
実際には、1日がかりでもせいぜい10人前くらいで飽きるのでしょうけれど。
2軒から買って持ち帰り、自宅で食べます。