模試での全国1位に関して

耳の早い保護者の間ですでに噂が広まっ
ているようですので、
誤解・弊害の予防のためにこの記事を
アップします。

月末の河合塾の全国模試
(受験者約11万人)で、
BENBU在籍の高生が全国位と
なりました。
(証拠としての成績表は残して
 あります。どこかの塾のような
 証拠のない都合の良いデータ提示
 ではありません。)

この生徒は高校とBEN以外には
通っていませんし、
通信教育なども受けていません。
事実としては、それだけです。



<誤解について>

このことから生まれ得る誤解として
BENBUに行けばすごく成績が
 上がる」
BENBUでは何か特殊な勉強法を
 教えている」
BENBUに行けば頭が良くなる」
BENBUに在籍すれば成績が
 上がっていく」
などが考えられます。

これらは、どれも、半分まちがって
います。
BENBUに」を
「きちんとふつうの努力をすれば」に
変えると、かなり正しくなります。
また、BENBUでは特殊な勉強法を
教えているわけではなく、
ごくごくふつうの、効率のいい勉強法に
なるよう、
「教える」というよりも、
生徒本人がそちらの方向に自分で
変わっていくように誘導・干渉している
だけです。
高校教師などからのマイナスの影響も
できるだけ排除することも心がけては
います。

今回、全国位をとった生徒は、
別に模試対策に力をいれていたわけでは
ありません。
になる直前からBENBUに入り、
数学は学校の授業より先に進めつつ、
苦手だった英語も対策を始めて、
まじめに努力をしていただけです。
位獲得は本人の努力の結果であり、
たまたまBENBUに在籍していたと
いうにすぎません。
高校から始めた高校数学ですでに数ⅠAⅡB
をざっとやり終え、数をこなしつつ、
高校では年次からスタートすること
になっている物理・化学に着手していますが、
模試の直前でも、
その姿勢は変わりませんでした。
模試のための勉強・対策など、そんな
無意味な時間の使い方はしていません。

高校の定期テスト前に必死になって
準備を始める生徒が多いですが、
そんな付け焼き刃で難関大学を目指そう
なんて、現実を知らなさすぎます。
本物の実力を身につけた人どうしの
競争の場で通用するはずがないのです。
目標は志望校の合格であって、
模試や定期テストの成績など、
本当はどうだっていいのです。
自分の弱点・理解の浅い部分を見つける
ためのきっかけにすぎないものなので、
そこに向けて点数を取るために全力で
対策をとるなど、本末転倒です。

定期テストは教師の趣味の出題となる
こともあり、
英語では多読教材であるサイドリーダー
を精読教材のように扱った出題がなされ
ることもあります。これは間違っている
と私は考えます。
サイドリーダーにムダに長時間をかける
ことで、受験に不利になっていきます。
生徒の多くは、サイドリーダーの訳を
覚えてテストの点を取ろうとします。
英語の力はつかない、時間は取られる、
という、まったくの無意味な行為です。
こんなテストにまともに付き合えば、
伸びる人も伸びなくなってしまいます。
加えて、受験は総合力での勝負です。
科目に偏った勉強をしていては、
なすべき勉強が不十分となってしまい
ます。
常に各科目のバランスを考えた勉強を
しなければなりません。

また、教師が生徒を授業に参加させる
ために、問題集の解答を配らないことも
あります。姑息な手段です。
授業能力のなさを解答を配らないことで
補っている姿は情けないです。
生徒は問題集を解いても、答えがないか
あっても略解のみといった状況では、
解く意味がありません。
教師が自分の利益のために生徒に不利益
を与える授業にも、付き合っていられ
ません。
なにか工夫が必要になりますが、
BENBUでも、できる範囲で工夫を
しています。

BENBUには、ほかに年生も
たくさんいますが、この模試で全員が
好成績だったわけではありません。
各自、いろいろ成長の課題を抱えており
中学時代からの学習内容の積み残し
が多い人もいます。
勉強方法として、試験範囲の問題を
丸暗記してテストに臨む、という
やり方をふだんの勉強全般に適用して
きて、理解・納得しそれを応用する能力
を育てないままに高校生になって
しまっている人もいます。
親からネガティブな思い込みを刷り込ま
れ、精神面で圧力を感じながらも
乗り越えなければならない場面で
心が折れやすくなってしまっている人も
います。そうした人は自己評価も
著しく低いことが多いです。
(私のことをポジティブすぎると感じる
 人は、その可能性が高いです)
生まれつきの性格で、今注目すべき箇所
の周辺ばかりに興味がわいてしまって
コントロールすることに困難を感じて
いる人もいます。
自分の方法論の確立に興味の中心があり
肝心の勉強自体に力が入りにくい人も
います。現時点での能力のまま方法論で
どうこうなるものではなく、
能力自体の伸長が必要です。そのために
は地道な努力が欠かせません。

いろんな生徒がいるわけですが、
各自が、去年の自分、先月の自分よりは
進歩・進化していることを感じながら
進んでもらいたいですし、
そうなるように各自に対応しています。
他人との比較ではなく、
過去の自分との比較をすべきです。

他塾の中には、高校で順位が上位の生徒
が通っていることを前面に押し出して
新たな生徒を勧誘し、ほかの塾から生徒
をとっている所もありますが、
順位にこだわっている時点で、
その塾も生徒も、方向を誤っています。
勉強の目的がずれてしまっています。
そういう塾には他人を蹴落として自分を
優位に見せたい生徒もいるようで、
「数Ⅲやってるそうだけど、
 あいつはたいしたことない」
などと周りに言って満足し、
自らの腐った人間性を見せていることに
気づいていなかったりします。
吐き出した毒はすべて出した人に還って
いくのでいずれ当人が苦しむことに
なります。

BENBUでは、生徒の成績を広告に
使うことは、ほぼしません。
そうした宣伝文句に惹かれる生徒・保護
者はそういう塾に行っていただければ
いいです。
BENBUでは、実際に生徒本人に体験
していただき、自分で勉強を進めていけ
そうかを判断していただいて、
入部に至ります。
数字で目を惹く広告をしない点で、
目立ちにくくはなりますが、
それでも定員いっぱいとなり、空き待ち
をしてくださっている方まで
いてくださって感謝の念が絶えません。
新たなお申込みにお断りのメールを
書くことがつらいです。
これまで、移転も含めてできる範囲で
なんとか対応させていただいてきました
が、物理的な限界に達しました。

今回の結果でBENBUを試してみよう
と思われる方もいらっしゃるかも知れま
せんが、あいにく満席で、高生が卒業
するまで空きは生じなさそうです
(転勤・大病などはあり得ますが)。

BENBUでは、全員に向けた一斉授業
はほとんどしていません。
授業を求める人は他塾に行っていただけ
ればいいと思っています。
なぜ、一斉授業をしないのかというと、
ムダだからです。
それは高校の授業で明らかでしょうし、
そのことがコロナ禍での映像授業配信で
より鮮明になったことと思います。
ネット上には無料もしくは非常に安価か
つ優れた映像授業がたくさんあります。
それを活用すれば済むものを、時間を
制約され高額な授業料まで取られて、
すでにわかっている範囲についても
授業を塾で受けるなんて、馬鹿馬鹿しく
思えます。
授業は受け身になりますので、わかった
気にはなるものの、実際に自分一人で
問題を解こうとすると、とたんに
わからなくなります。
授業で扱ったのと同じ問題しか解けない
自分に気づきます。
授業は単なる導入にすぎないのです。
高校の学習内容すべてをわずか3年間の
中で授業の形にすることは不可能です。
仮に、すべての内容が授業の形になった
ものがあって、それを受けたとしても、
自分で解く力はほとんどついていません。
「授業」の限界です。
結局は自分で教科書を読み、自分で問題
問解き潰しながら理解を深め
ていくしかありません。その過程で脳内
でシナプス結合がどんどん発達し、能力
自体が高まっていきます。

BENBUでは、必要な場合は、基本的
人に対して授業をしています。
科目や単元を問わず、必要な限度で、
その生徒が理解できる難易度・量で
実施します。
ここでの「授業」は質問事項に限定した
もので、直後に自分で考えて解き進めて
もらうので、一斉授業の欠点が生まれま
せん。
生徒が理解できるのであれば、
学習指導要領の順には従わず、
関連する分野や単元もまとめて授業
することもあります。
物理と化学を同時に授業することも
あります。
その生徒に合ったオーダーメイドの
授業をその場で作っています。

講師側からすれば一斉授業をする方が
めちゃくちゃに楽です。
人に対する授業は、冗談満載では
あっても毎日毎回真剣勝負となります。
簡単な問題であっても、質問してくれた
生徒の理解度、これまでの経緯、
その日の生徒の体調、行事や部活の影響
生徒の志望校との距離感に合わせ、
どの程度まで教えてどこから考えて
もらうか、等を同時に考えつつその場で
授業を構成します。頭は当然にフル回転
しています。
難関大学の入試問題などは、生徒と一緒
に悩み考えることもあります。
その際、答えを教えても意味がなく、
その生徒が「わからない」状態から次の
歩をどう踏み出すか、
どう手がかりをつかんでいくかを示す
ことを心がけていて、直観的な解答は
できるだけ避けています。

今回、全国位の生徒が出たことで、
一斉授業は必須でないことの証明ができ
たのかも知れません。
かつて、私自身が一斉授業をしていた経
験から、すべての生徒に照準を合わせる
ことが、たとえ習熟度別のクラス分けを
したとしても不可能であるとはっきり
わかっています。また、すべての内容を
時間の限られた授業で扱うことも不可能
だとわかっています。
塾によってはオリジナルの教材を作り、
それを生徒に使わせていますが、
優れた参考書・問題集があふれかえって
いる現在、そうした塾の教材は質・量
ともに低いので、わざわざお金を出して
ムダなことをしているとしか、わたしの
目には映りません。
授業も参考書・問題集もあふれかえって
いて、安価に自由に選べる時代にあって
いまだに昭和のシステムにしがみついて
いるのは、賢い姿とは思えません。
そして、
生徒にとって必要なことは、

勉強に適した環境であり、

自分自身のコントロールを助けてくれる
場所であり、

わからないときにすぐに解消できる場

です。その解消も、できれば、
生徒の状況に合わせた配慮、すなわち、

いきなり解答を示すことが有益か、
解答への誘導にとどめるべきか、
どこまで示してどこから自分で考えて
もらうのがいいか、
まったく取り合わず全部自分で考えて
もらうべきか
といった配慮をしてもらえることが
理想です。
それが受験に必要な全科目に渡るならば
最高の環境となります。
BENBUが目指す姿です。

睡眠時間や食事など生活面での指導が
必要であれば、そこにも踏み込みます。
睡眠時間を削っての勉強は、
バカになるか鬱病になるかの愚行
です。
BENBUが仮眠制度を設けて
いるのも、誤った生活態度を修正して
もらうためです。
脳が健康でなくて、どうして頭を良く
できるでしょう?
精神論・根性論を振り回す人は、
まずご自身でされて成果を確認して
ください。
無茶をさせると潰れるだけです。

全国位の生徒とは、
勉強の話より雑談の方が多いです。
雑談は他愛のない話が中心ですが、
雑談の中で関心や感情の剪定作業を行い
精神面の調整につなげています。
雑談での話し方や表情、雰囲気を通して
生徒の状況が私の中に蓄積されます。
言葉や話の内容よりも多くの情報に
なります。それが質問への回答時にも
活きてきます。

誤解の項についてまとめますと、
「きちんとふつうの努力をすれば
 成績が上がる」
「きちんとふつうの努力をすれば
 頭が良くなる」
「きちんとふつうの努力をすれば
 成績が上がっていく」
BENBUでは何か特殊な勉強法を
 教えているわけではなく、
 全国位獲得は本人の努力の結果で
 あり、たまたまBENBUに在籍して
 いたにすぎない」
となります。



<弊害について>

位の生徒に対して、周囲は
   「次も好成績で」
と期待しがちです。
しかし、
これは本人にとって邪魔になります。
次回にたとえば100位だったとすると
「なんだ落ちたなあ」等と批判する人も
出てくるでしょう。
次回にたとえば1000位だったとすると
「どうした?何があった?」と本気で
心配する人が出てくるかも知れません。
この順位でもすごいことなのですが。

こんなふうに、周囲の期待は本人にとり
邪魔以外のなにものでもありません。
そう言われるのがイヤだからと、本人が
模試向けの勉強をしようとしてしまった
なら大きなマイナスとなります。
周囲の期待は、周囲の人のわがままに
すぎません。
本人にとっては周囲の人の期待は
自分の課題ではありません。
勝手に押しつけてくる期待は
迷惑そのものです。
これが、「弊害」です。
模試での好成績、定期テストでの高得点
は、どうだっていいのです。

本人の意識の中から、今回の順位への
執着を薄めていきたいです。
周囲の期待をスルーするよう仕向けて
いきたいです。
いまだにごちゃごちゃ言っている
高校の教師は、迷惑行為をしている
自覚を持ってほしいです。

たまたま途中経過が良くても、
最終結果にはほぼ無関係です。
大切なことは、自分がやるべきことに
集中し、余計なことに意識を使わない
ことです。
意識を向けるだけでエネルギーを浪費
しています。その分、勉強に向ける
エネルギーが減ります。
そんなムダはしてほしくないのです。

受験生が10万人を超える模試で
桁や桁の順位を取ることは、
私も私の子どもも、たいしたこととは
思っていませんでした。
くじ引きでいい賞品が当たった程度の
喜びでした。
ただの途中経過に一喜一憂しても受験に
は何の意味もないからです。
それより、いい成績だった模試からは
得られる成果が少ないため、
お金と時間を損した気分になりました。
自分が何を求めているのか、どうしたい
のか、どうなりたいのかが明確でない
場合に、途中経過に翻弄されがちです。
求める最終結果が大学合格であれば、
途中での模試の結果はどうだっていい
のです。

ただ、高校では、今後過ごしやすくは
なるでしょう。
教師が無意味な干渉をしてくることが
減るでしょう。
教師より学力面で優れていることが明確
になったので、教師が上から目線でモノ
を言いづらくなって、よかったと思い
ます。

委員会など、余分な活動の代表に推す
教師も出てくるかも知れませんが、
そうしたものは無視すべきと伝えています。
誰かがしないといけないから、という
のは理由になっていません。
誰もなり手がいないなら廃止すればいい
だけのことです。
何かあれば生徒を犠牲にしようとする
教員の態度には腹立たしさしか感じま
せん。
自分が伸びようと努力している生徒の
邪魔を教員がするなら、私がその教員
と喧嘩をすることになります。
公務員の地位をかけるつもりで相手を
していただくことになります。
私は譲りません。取る手段に制約を
設けません。

いろんな活動をした経験が将来に
役立つことはあり得ますが、
所詮、高校生のお遊びレベルです。
「研究」と称した活動もありますが
本物の研究からは無益に見えます。
私は製薬企業で研究員をしていました
が、ヶ月に100本以上の英語論文を
読んで世界の動向を把握しつつ
自分の研究を企画構成して
実験計画を立て、人員・設備を
含めた予算も見積もって
実験を効率的に実行していくのが
普通レベルの研究のはずです。
ごっこ遊びは本物とレベルが
違いすぎて役に立ちません。
委員会活動なども同じことです。
社会に出てからの人間関係は
高校での練習など無意味に等しい
くらい複雑です。
本物の場で鍛え慣れていくしか
上達しません。
お遊びのために受験を犠牲にする
愚かしさは、ただ悲しいです。
高校教師は狭い高校という世界の
中にいるだけで、一般社会には
出ていないに等しい人が多いので
勉強以外で生徒をどこまで指導
できるのか、疑問を感じます。
くだらない活動を増やして生徒の
勉強の邪魔をしないでほしいです。

足を引っ張ろうとする生徒が、雑用係に
推してくることもあるかも知れませんが
その姿は全員に見られています。
自らの下劣さを晒し信用を失います。

周囲の方は、余計なプレッシャーをかけ
たり、おせっかいをしたりすることなく
本人の自由にさせてあげてください。
特別視することは弊害しか生みません。
本人は慢心などしていません。
周囲の人の様子を冷静に見ています。
自分自身についても冷静に見ています。
途中経過に一喜一憂しても意味がない
ことも十分にわかっています。

自分の塾の宣伝のために、その生徒を
獲得しようなどと愚かなことを考えて
いる暇な経営者がいるなら、
在籍している生徒の能力を高めて
あげてください。
勧誘 = 本人に対する邪魔です。
本人は、利益のために利用されようと
することを不快に感じていますし
在籍している優秀な他の生徒も、
結局は宣伝材料として使われているだけ
だと見透かしています。
言葉にはしていなくとも、軽蔑している
と思います。
生徒をモノ扱いする姿勢には、吐き気を
覚えます。
独立時に元の勤め先から生徒を引き抜く
という、商道徳を完全に無視した違法
行為をのうのうとやってのける経営者
の私腹をこやす犠牲にはさせません。
そういう塾に入れば運も悪くなると
私は考えています。
大学受験や大学において、または社会に
出てから思い知ることになるでしょう。

悩みつつ、苦しみつつ、努力を積み重ね
てまともに生きようとしている生徒に
できる応援は、
そっとしておいて自由にさせてあげる
ことです。
あえて失敗をする自由も残しておいて
あげることです。

今後は、模試で、
あえて睡眠不足で受けてみるとか、
解く順番を大きく変えてみるとか、
いろんな試行錯誤が必要になることも
あります。
順位にこだわると、そうしたことが
できなくなってしまいます。
自分のための模試、自分のための受験が
自分のために使えなくなってしまうの
です。これは避けたいです。

ご自分の期待の枠に押し込めようとは
しないでください。
ご自分の期待はご自身のために使い、
他人を強制・矯正しようとしないで
ほしいです。
努力している生徒は見守ってあげる
のが、教育者や保護者の役目です。



いつもながら、長文になってしまいました。
言いたいことがあふれてきます。
生徒のこととなると、どうしても本気になってしまうので、ご容赦ください。

私の本気は、利益に左右されない、私の存在自体をかけた本気です。
争うときには徹底的に争います。妥協はしません。



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