高3生へ

酷暑がもうすぐ終わり、いよいよ秋本番です。
冠模試で思うように問題が解けず苦しい日々を送っている人がいると思います。
勉強しても実力が伸びているのか、試験に間に合うのか、
やってもやっても先が遠い、と感じている人もいると思います。

先が見えないことは不安です。
やった分だけ目に見える結果とならないとき、
不安とともに自分自身への不信も生まれてくることもあるでしょう。

そんなとき、いったん、自分自身を離れて、日本中の受験生のことを思ってみましょう。

その中で、調子がいい人、合格が見えている人はどのくらいいるでしょうか。
そういう人たちは、どういう中学生活、高校生活をしてきたのでしょうか。

中学生の頃からすでに高校や大学の勉強をしていた人たちも含まれているでしょう。
授業はただの休憩で、放課後の塾が勉強タイムだった人たちもいるでしょう。
そんな、うらやましい人たちって、いったいどのくらいいるのでしょう。
志望校の定員の人数を考えるとき、その定員分だけいるのでしょうか。
いるわけないですね。模試での高得点者数を見れば明らかです。

冠模試などは、本番で高得点を取る人の多くが受験しています。
全受験生を対象とした無作為のサンプリングの結果じゃないので、
それだけの割合の人がいたわけじゃなく、せいぜいその程度の人数にすぎないのです。
だから、そんな高得点者を除いた実質的な定員枠は、まだまだ広いのです。
その枠を、今伸びようとしている現役生たちが狙うのです。
ここで気落ちしている場合ではありません。

まずは、問題の着手について検討しましょう。
やり方は個別に伝えた通りです。
腑に落ちない人、やり方がつかめない人は何度でも聞いてください。

そして、これまで努力してきた自分を信じましょう。
酷暑の間は少し控えめ気味に頑張ってきたと思います。
これから過ごしやすい気候になるほどに、努力の本気度を増していきましょう。

大変ですよね。
でも反面、充実していて楽しいんじゃないですか?
自分の人生を賭けた試合にエントリーして、その期日が近づいているのです。

これほど勉強したことはない、と思える期間をこれから過ごすことになります。
この期間を経ることで、実は能力自体がレベルアップします。
脳の中の回路どうしがどんどん結合していくのを実感するようになります。

現役生は、本気の勉強を、まだ始めたばかりです。
結果を気にせず、とにかくやりましょう。
不安を感じるのは、その瞬間、勉強していないからです。
締め切り直前で必死にやっているときに、不安を感じているはずがありません。
不安であれば、まだまだ余裕があるなとおもって、さらに勉強しましょう。

ただし夜更かしは厳禁です。
夜更かしは勉強した気分になるだけで、効率の悪い、体調を悪化させる愚行です。
規則正しく無理矢理眠ることも、大切な受験勉強です。

勉強しすぎておかしくなることはありません。
まともに努力しすぎて倒れることもありません。
みなさんほどではないですが、わたしも日々多量の仕事に加えて勉強もしています。
勉強以外の本も読んでいます。
先日のBENBUの休日には、他塾講師とのネット交流のほか、
自宅のエアコン台のプロ並み掃除とキッチンの床をピカピカにする掃除もし、
いつものように洗濯と食器洗いもし、教材作成もしました。
締めには、自習室の掃除もしました。そして勉強もしました。
だらだらとねていたわけではありません。
休むという意味での休みはずっとないままですが、それでも元気です。

みなさんのバックには、わたしがいます。
いつでも話を聞きます。相談にも乗ります。
だから、全力でいきましょう!
逃げは必要ありません。うまくいかなかったときの予防線もいりません。
そんな余分なことをした人から脱落していくだけです。
全力でやって結果がダメだったら落ち込むから全力を出せないとか、くだらないです。
結果がどうこうじゃなく、
全力を出したかどうかこそが、その後の人生で意味を持つのです。

いまは勇気を出して、全力で努力をする時です。
恥だとか自尊心だとかを考えるのは逃げです。
自分を逃がさず全力で勉強したとき、
「結果はどう出ても満足だ」という境地に至ります。
全力でやった人だけが達することのできる境地です。
そこに至れば、すべてが好転していきます。

だから、やりましょう。