個別対応の魅力

BENBUでは、全体に対する授業はほぼなく、主に個別対応をとっていますが、
必要であれば、その人に対し、その場で必要な授業を行います。
どの科目のどの単元についてでも、必要な限度で、行います。

必要な限度といっても、少ないとは限りません。
たとえば、ある高生に対しては、数の三角比(図形と計量)の解説をしたあと、
続けて数の三角関数の説明までしました。ここはまとめて理解した方が効率がいいからです。
もちろん、その生徒が理解できたからこそですが、現在その生徒は高なのに数に入っています。
集団授業ではできないことです。

わからない点についての質問があれば、その生徒の理解・習熟の程度に応じ、
説明の量やレベルを変えています。
自分でできるはずだと判断すれば、「頑張って」としか言わないこともあります。
説明してしまうと、自分の力でわかるようになる、せっかくのチャンスを潰してしまうことに
なるからです。
自分でわかるようになる、自分で考えるチャンスを潰さないという点は、きわめて重要です。
ある生徒は、前回の模試で校内順位1桁を取り、自分でも驚いていました。
本人の努力の結果であり、解答書を見ずにBENBUでヒントを求めて考え続けた成果です。
別の生徒は、ハードな(ブラック)運動部にもかかわらず、模試で校内順位十番台を取り、
親から「どうして桁じゃないんだ」と怒られたと言っていました。半分冗談でしょうが。
勉強時間がそんなに取れないにもかかわらず、この成績を取ったことは、とても素晴らしいことです。
部活後に、へろへろになりながらもBENBUに来て、考える勉強を頑張った成果です。
こうした生徒たちが、もし、スケジュールの決まった集団授業の塾に行っていたなら、
自分で考えるチャンスがなく、また、時間が合わず、今回の成果は出せなかったと思います。
塾によっては、その高校の定期テストの数学の過去問を配布し点数を上げさせようとします。
この結果、その生徒は、数学を暗記科目として勉強し、理系の難関大学には届かない人となります。
入試に役立たない勉強をさせて、目先のテストの点数だけを上げるのは、塾として詐欺行為です。
やってはいけない行為でしょう。定期テストの点数がすぐに上がらないと退塾されるというおそれが
あるのかも知れませんが、そういう保護者とは縁を切ればいいと思います。
わずかな利益のために生徒を犠牲にしてはいけない、それで潰れるような塾なら潰れた方がいい、
少なくとも私はそう考えます。

理解の程度は生徒ごとに違い、理解の速度も異なります。
すんなり飲み込めるものも、疑問に感じてひっかかってしまうものも、人ごとに違います。
集団授業では、たまたまその授業の照準が合った生徒にのみ効果が現れるだけです。

また、理系の科目は、演習を自分の頭を使って行って初めて、理解につながります。
「授業」は受け身になるので、たいして頭は使いません。
たしかに「授業」を受ければわかった気にはなるものの、自分の頭で考えてはいないために
問題を解こうとしたときに、手が出なくなります。この段階に至って初めて、自分がわかって
いなかったことに気づくことになります。
数学でも物理でも化学でも英語でも、「授業」はなくても自分で学ぶことができます。
一昔前とは異なり、優れた参考書・問題集があふれています。今でも次々に新たに登場しています。
ネット上には無料または格安の講義動画がいっぱいあります。わざわざ高額の「授業」を求める必要はありません。
無料の講義であっても、下手で無能な講師の授業、大学生のアルバイト授業、高校教師の雑談が大半の授業など
より、はるかに優れています。
ネットの講義は視聴した人からのコメントで磨かれていくので、密室でなされる「授業」より洗練されます。
そして、ダメな講師、ダメな授業は淘汰されていきます。
映像授業を中心とする塾の中には、学費がきわめて高い所もあります。高いのに、次々に別の「授業」を勧めてきます。
優秀な学生を無料招待して合格実績を稼いでいるので、それに要した経費も上乗せして回収する必要があるからです。
しかし、画一的で質問にまともに答えてもらえない「授業」にそれだけの支出をしてもつり合いません。
質問対応用の要員も配置されているようですが、レベルが高くなく、場合によっては質問を断られているようです。
優秀な生徒を無料で囲い込み、一方で多くの優秀でない生徒から高額な授業料を取って利益を出していく手法は、
ビジネスモデルとして、すでに時代遅れの遺物です。
AIで弱点を指摘し補強問題を出すといっても、それらはあらかじめ問題(小問)ごとに紐付けされた復習問題が
自動的に提供されるだけなので、自分で問題集を見て必要な穴埋めをした方が手っ取り早いです。
時代遅れを新しそうな言葉の化粧でごまかしているだけです。

自分で学んでいて困るとすれば、わからなくなったとき、理解しづらい箇所が出てきたときです。
これは「授業」を受けていても出会います。状況は変わりません。
ライブ授業で、かつ、その場ですぐに質問を受け付けてもらえる場合以外は、自分で勉強している場合と同じです。
ライブ「授業」であってもスケジュールが決まっていますので、個々の質問に答えることはできません。
結局、「授業」ではライブで講師が目の前にいても、その場では質問できず、自分で学んでいるのと変わらないのです。

自分で学んでいて困ったなら、質問できる環境を求めて質問すればいいのです。
自分が主体的に学んでいくことによってのみ、自分のペースで理解しながら進んでいくことができるのです。
詰まったときに、すぐに質問できる環境さえあれば、それで十分なのです。
さらに、質問になる前でも、講師から理解を深めるサポートが与えられる環境であれば最高です。
「質問受け付けます」という塾は多いです。しかし、実際に質問に行くと、授業直後では質問者が列をなしていたり、
講師が次の授業に出てしまって質問できなかったりします。
すくなくとも、自分が講師の所へ行くことが必要になります。時間がもったいないです。
理想は、勉強しているその場で質問できる環境です。

「授業」を求める人がわりといますが、「授業」は高校で必ずなされるので、もうそれで十分ではないでしょうか。
必要なのは別の「授業」、新たな「授業」ではありません。「授業」を受けて、それだけで「できる人」にはなりません。
結局は、そのあとで自分で勉強して納得して、演習を経て身につけていくことになります。
欲しいものと、求めているものが違っている人が多いのではないでしょうか。

公立中学で成績が上位だった生徒は、たしかに塾に行った方が効率的だったでしょう。
それは、中学での学習内容が簡単で量が少なかったうえに、中学での授業の進度がとても遅かったためです。
塾の授業が週に1回や2回であっても、学校より先に、より難しい問題を扱うこともできたのです。

これに対し高校では、難易度がいきなり上がり、量も異常なほど多くなり、高校の授業進度も速くなります。
そして、多くの高校では課題がたくさん出されます。部活動との両立が難しくなるほどの量となることが多いです。
こういう状況でも塾に通うと、塾の授業を受けるための時間が必要になり、高校の課題をこなす時間がとりづらくなってきます。
その塾から宿題が出れば、そのための時間もどこかで生み出さなければなりません。
そういう状況になるのを知って、それでも「授業」を求めますか?

本当に欲しいものは「授業」ではなく、勉強を進めるのに役立つ「環境」ではないでしょうか。

その「環境」というのは、
困ったときにすぐに質問できる環境であり、
理解できない内容の解説など、生徒ごとの、その生徒が求めるものにぴったり合った解説をしてもらえる環境です。
そのうえで、自宅ではどうしても集中できない場合もあるので、安全で安心して勉強に集中できる環境も加われば、
もうそれで十分ではないかと思います。言い換えれば、自分で勉強できる「環境」です。
(さらに贅沢を言えば、勉強方法や、勉強以外の相談にも気軽に応じてもらえる「環境」であってほしいです。)

理解できているところも含めて別の「授業」を受け直すなんて、時間の浪費でしかありません。
わからないところだけで十分なのに、わかっているところもセットになった「授業」が大半です。
そんなものに多額の出費をするのは馬鹿げています。お金も時間ももったいないです。
「授業」はすでに価格破壊が進んでおり、高額な授業にはまるのは、情報弱者のみでしょう。
必要なのは「授業」ではなく、自分で勉強できる「環境」です。
難しい問題の演習と解説のみをする塾もあります。しかし、そういう問題の演習は、市販の問題集の方が
ずっと優れています。「授業」という時間枠の制約があるもので問題集を超えることはできません。

自分の力を伸ばすには、自分の頭を使い、自分考えて問題を解いていくしかありません。
すぐに質問できる環境、自分に合った解説がすぐに受けられる環境、やる気を維持できる環境、
できれば長時間勉強できる環境を求めてください。

英単語を覚える作業は、「授業」ではなく各自で行うしかないですが、
なかなか一人では覚える努力をするのは困難です。
しかし、BENBUには、東大英単熟語「鉄壁」をヶ月ちょっとで最初の周をした
生がいます。毎週、範囲を決めて、BENBUでチェックテストを実施しました。
英語単科の塾で英単語の暗記を進めている所もありますが、単語集自体が簡単なのに
進度が遅く、成績が悪いと罰金を取るそうです。
生徒から直接お金を取るなんて問題だと思いますが、そこに通っていれば医学部に行ける、
といった盲信のせいか、問題視する保護者はいないようです。
(医学部合格は英語ができることが受験するための前提条件で、
 英語ができない医学部受験生はいないと思います。合否が分かれるのは数学です。
 英語で合格が決まるのではありません。
 英語単科の塾が医学部合格云々を宣伝材料にするのはまちがっています。)
英単語を覚えるという場合にも、一人で進めるのは困難なことが多いので
自分の頭で覚える、自分で勉強できる「環境」が望ましいです。

生徒により状況は異なりますが、生徒ごとに伸びる芽を見つけてどんどん伸ばすことができるのが
個別対応中心のBENBUならではの魅力です。

同じ思いで塾を作りたいと思っている人を求めています。
自分で勉強できる「環境」を提供している塾は少ないので、増やしていきたいです。
アルバイト学生を使い回してできるようなシステムではありません。
挑戦してみたい方は、メールをお送りください。お待ちしています。


HP https://benbu-tsukuba.com/
mail benbu.tsukuba@gmail.com