合格おめでとう!

模試で芳しくない評価だったのを覆して、
見事に第一志望の難関私立大学に合格した生徒が出ました。
現役生らしい合格のしかたでした。すばらしいです。
生徒の頑張りには感動します。
頑張った分の何倍、何十倍もの報酬を、これから受け取れるでしょう。
おめでとう!

その生徒は、指示通りにきちんと教材をこなし、
BENBU内では休憩らしい休憩をとることもなく、
しかし疲れる様子もなく、
勉強を楽しみ、自分が伸びることを楽しみながら
勉強を続けていました。
勉強の方針や教材を話し合って納得した上で、
どんどん進めていました。
入部した頃は部活動のために勉強が十分にはできていなかったのですが
入部とともに勉強中心の生活に完全にスイッチしました。
その切り替えは鮮やかでした。
入試直前のヶ月間は、高校のお節介に左右されず、
どうでもいい演習授業や自習授業に出ずにBENBUで自分の勉強をしていました。

こういう生徒こそがすごい結果を出すんだと思います。
実力がついてくるほどに、高校の指導の不適切な部分がわかってきて、
自分にとって必要な勉強を自分で組み立てて実行できるようになっていきます。
だからこそ、指導を受けていた高校教師たちの出身校より難関の大学に合格できるんだと
思います。

生徒それぞれに、みんな違った事情があり、みんな違った能力・経験・状況なので、
画一的な指導には、もともと無理があります。
生徒ごとのきめ細やかな対応が求められます。
集団授業は変わるべき時期に来ています。
画一的な映像授業で収益を上げ続けていた予備校も変わらなければなりません。
アルバイトの講師をやりくりする経営も曲がり角に来ています。
宣伝文句で惹きつける手法も通用しなくなってきています。

高校教師も変わることが求められています。
高校教師の能力向上も求められています。恐怖心で支配しようなんて愚かすぎます。
多忙すぎて心身を病む人が少なくないそうですが、
いくら多忙であっても、私より多忙な教師は、ほぼいないはずです。
給料が安いからとか、自分が選んだ職業であるはずなのに、甘えすぎです。

私は私のできることを、どんどん進めていくのみですが、
国公立の次試験日を越えたものの、
生は共通テストまで11ヶ月を切っており、
新たに入部してくれた人も増えてきていて、
ますますいそがしくなります。
このブログの更新も少し間があくかも知れません。

少しでもより多く、生徒の役に立てるよう、
もっと生徒一人一人との心の距離を近づけて
その生徒の人生がよりよい方向に進むよう働きかけつつ寄り添っていきます。
高校教師は当然として、塾の講師であっても、これから求められるものは、
知識や学力だけでなく、
一人一人を理解し共感しようとすること、
そして一人一人にできるだけ多く心配りをすることだろうと思います。
単なる習い事ではなく、生徒の人生に関わってくることなので。