センター試験について/メンタルコントロール力について

<センター試験について>

終了後まもなくの発表では数学と英語について、難化と易化で各予備校の判断が分かれました。
英語については、筆記で駿台のみ、リスニングで東進のみが「やや難化」、他は「昨年並み」。
ⅠAについては、河合塾と東進が「やや易化」、駿台が「昨年並み」、代ゼミが「やや難化」。
ⅡBについては、駿台と河合塾が「昨年並み」、東進と代ゼミが「やや難化」。
おもしろいですね。

ⅠAで易化と難化の真逆の判断になったのは、判断基準(ものさし)に原因があるとおもいます。
問題の内容自体についてなのか、出題形式についてなのか、両方を含めた受験生の立場からなのか、
それが予備校ごとに違っているように感じます。

BENBUとしては、英語は量が多いものの、難易度としては昨年並みと感じました。
数学はⅠAⅡBとも、難易度としては昨年並みであるものの、誘導がなかったり、見た目が新しかったりで、
受験生がとまどって難しく感じたようにおもいます。易化か難化かという判断になじまないですが、
得点が下がりそうだという意味で難化と言うこともできます。
結果として全体の平均点は昨年より下がると思いますが、集計してみないとなんとも言えません。

受験生の皆さんには、集計結果を待って最終判断をしてもらいたいです。



<メンタルコントロール力について>

数学で、傾向が変わったと騒いでいる人もいますが、大した変化だとは思いません。
この程度の変化で動揺した人は、精神面のコントロール力をもっと身につける必要があると思います。

生徒に話を聞いてみると、メンタルコントロールは、なかなかできなさそうです。
経験が少ないのでしかたのない面もありますが、
小さい頃から、がまんすることが少なかったり、考えることを放棄して流されるままにしたり
することも多かったのかなと思います。
親子の間で、同級生の間で、日々いろんなことが起きて感情のぶつかり合いがあるほどに
メンタルコントロールを実践するチャンスなのですが、
そうした機会が減っているのかも知れません。空気を読んで忖度してあたりさわりなく過ごしていることも増えているでしょうし。
あとは、親子関係で、親が子どもと同じ精神年齢になってしまっている場合も、コントロールという発想自体が生まれないので、経験値が増えません。
親が大人の対応をした瞬間、子どもはそれを感じ取り、経験にすることができます。
ついさっきまで、すごく怒っていた親が、急に自分の気持ちを考えてくれたり、事情をわかろうとしてくれたりすると、
その行動をまねたくなってきます。そうして、コントロールのきっかけが生まれます。
また、ずっと、良い子で過ごしてきた場合も、コントロールではなく、ただ感情を抑え込むだけの処理になっていることが多いので、
やはりコントロールの経験値は増えません。

どうやって、すでに高校生になってしまっている生徒が自分でコントロールする力をつけていくか、
もっともっとアイデアを出して実行していこうと思います。
必要に応じて、喧嘩のような状況を作り出すかも知れません。そのくらいのことは朝飯前なので。
自分で自分をコントロールできるようになることは、特に感情面において、きわめて重要ですね。
感情の起伏だけで損をしてしまうことは、投資などのシビアな場数を踏まないとなかなか実感できないですが、
少なくとも入試において影響してしまうことは、生徒に納得してもらいたいです。
今回のセンター試験で感じた生徒は、その点ではプラスでした。
2次試験に活かせば、かえってよかったといえるはずです。

BENBUはメンタルコントロールをとても重視しており、
生にも機会あるごとに、くどいくらいにアドバイスを送り続けてきました。
それを受け取った生徒はうまく乗り切り、はねつけた生徒は沈みました。
いくら勉強していても、本番で感情を大きく動かしてしまったら、役に立ちません。
センター試験は言うまでもなく重要な試験で、結果を出すためには自分の持てる力を出し切ることが必要ですが、
科目ごとに一喜一憂してエネルギーを漏らしていては、力を出し切れるはずがありません。
いちいち感情を揺らしていて、思考力を高度に発揮し続けられるわけがないのです。
点数にこだわらない、いい意味で開き直った態度の方が、結果としてうまくいきます。

ふだんの成績・順位を気にしすぎる生徒は、本番に弱くなります。
ずっといい成績をとることを目的とし、実際にとり続けてきた生徒は、
本番で出来が悪いと、どうしていいかわからなくなってしまうことがあります。

ふだんから、ほどほどの点数を取っていれば順位にはこだわらない、校内で何番目かなんてどうだって構わない、
学校の定期テストは入試とは全然違うので、参考にはしても重視はしない、
定期テストは、科目によっては、あえて勉強せずに実力テストとして受けて、力を試してみる、
学校の成績がよくてもいい大学に行けなければ何の意味もない、
学校の先生の言うことにいちいち盲従する必要なんてない、くらいの図太さが必要です。
本番に強くなるためです。

成績・順位を気にしすぎる人は、自己評価の基準が自分の外にあります。
つねに不安で、つねにまわりが気になって、自分のことに専念できません。
他人と比べ、他人から見て自分に足りない所を補おうとします。

これに対し、伸びる受験生は自己評価の基準を自分の中に持ちます。
だから周囲が何をしていようと関係なく、自分が去年の復習をすべきだと思えば復習に着手します。

成績・順位を気にしすぎる人は、出された課題をこなすことと、次のテストの準備しか考えられません。
伸びる受験生は、受験時に最高の点数が取れるように、自分に必要なことは何かを常に考え、
それに沿うものに優先的に取り組んで、時間を有効に使っていきます。
大学受験直前になって、どちらが有利になっているか、明らかです。

もし、保護者の方が高校での成績を重視する方であったなら、BENBUには向いていません。
他塾をおすすめします。「学年○位」などと貼りだしている所が合っています。
学年で何番なのかより、本当の実力なのか、取り繕ったものにすぎないのかを、わたしは気にします。
どうでもいい課題に時間を費やした結果としての学年順位には、何も魅力を感じません。
感じるのは高校の先生の無能さに対する怒りくらいです。

高校の進度もカリキュラムも適切だとは思っていません。
ですから、高校の進度通りに勉強して、良い成績を取ったところで、大して価値を感じません。
受験にプラスにならないことに貴重な時間を費やすのは、ただの趣味です。
センター試験直前の数日間、センター形式の模試の過去問を生徒に解かせるおバカな高校がありました。
本試験の感覚に調整すべき時期に、いったい何をしているのでしょう。
生徒は学校から帰ってからも模試の復習をしていました。地理の復習とか、そんなにダメになりたいの?と思ってしまいます。
教養のために理系選択者にも世界史をプッシュすることは、まあ許容できますが、
そのために世界史の課題を多量に出すなどは、公務員が税金を使って生徒の人生を潰しにかかっているとしか
見ることができません。公務員の不法行為を構成し刑法事案となります。教育委員会を超えて告発していいレベルです。

高校生は、大学受験までの自分専用のスケジュールを考え、
高校の進度に関係なく、学校の教師に頼ることなく、やるべき勉強、自分の勉強を進めていくべきです。
ここでは詳しくは書きませんが、部員には機会あるごとにスケジュールの話をしています。

いろんなことができて、副教科も含めてオール5で、それで難関大学にも現役合格して、というのは理想です。
わたしの子どもは運良くそうなりましたが、それを目指すのはまちがっています。
難関大学の入試は、生徒が全力を出し切って、ギリギリ合格に届くかどうかの勝負になります。
そこを目指した努力以外はムダです。


話を戻します。
BENBUはメンタルコントロールをとても重視しており、
生徒がその持てる力を出し切るために、どういうアドバイスが必要か・適切かを常に考えています。
いちいち感情を揺らさずに、むしろ図太いくらいに開き直って受験に臨めるようになるために、
つの科目の難易度や出来に翻弄されないようになるために、
実力をすべて点数に反映させることができるようになるために、
どう接するのがいいのか、どう言葉をかけていけばいいのか、それしか考えていないといっていいくらいです。
勉強も受験も、メンタルコントロールを身につけるための機会・材料と捉えています。
受験で体感すれば、その後は自分でどんどん深めて応用までできるようになるとおもいます。

もちろん、いい大学に入れば、その後の人生は生きやすくなることが多いでしょう。
でもそれは、がんばった生徒が自分で自分に与えたご褒美にすぎず、
わたしが生徒に与えたいものは、メンタルコントロール力なのです。
わたしがしている、非常識にも思われる、たった人での全科目対応の塾の運営も、
できないはずのことがメンタルコントロール力でできる実例を示すためでもあります。
倒れるでしょ、と言われますが、元気です。LINE質問もずっと受け付けていてその対応もありますし、
自分の勉強の時間も毎日取っていますし、リラックスの時間も設けています。情報収集も欠かしません。
掃除も経理・帳簿管理も宣伝広告もきちんとこなした上で、部員全員について毎日考える時間を取っています。
できないと一般に思われる量よりずっと多くのことをこなせているのは、時間管理力であり、ベースにあるのはメンタルコントロール力です。
ほぼ無休でできるのも、体調管理力であり、ベースにあるのはメンタルコントロール力です。
たった日間で軽トラを使って人で塾の場所を移転し机椅子を増やし再開したのも、そうです。一般的には時間的にも体力的にも不可能に近いことです。
膨大な量の書籍に目を通し、いまだに買い続けているのも、そうです。ただ買っているだけではありません。生徒目線で使ってこそ、アドバイスの材料とできるのです。
縁あって部員になってくれた生徒には、行動する前からあきらめるのではなく、できるとしたら、どうしよう?どうすれば?とまず考える人になってほしいです。
そして実現に必要な資質としてメンタルコントロール力を身につけ深めていってほしいです。
メンタルコントロール力がついてくると、不思議なことに、必要な能力が自分の中から湧き出てくるようになります。
必要な知識も偶然に書籍のその部分を読んでいたりTVで流れていたり他人から与えられたりするようになります。
メンタルコントロール力がつかないままに、たまたまいい大学に入ったり、いい企業に就職できたりしたとしても、
その場所で伸びることができません。期待が逆にプレッシャーになり押しつぶされることにもなり得ます。
人生を楽しむことにつながりません。

どう生きても100年ほど。
図太さを持ちつつ、生きたい方向にどんどん進んでいく人生を、部員には送ってもらいたいのです。
そうできれば、満足した人生になると信じています。
空気を読んで、他人の顔色をうかがって、遠慮ばかりして生きていて、いい人生になるとは思いません。
自分自身を過小評価して、自己嫌悪を抱きながら、いい人生を送れるとは思いません。
「どうせ~」などのネガティブワードをくちぐせにして、自分を慰め守りつつ消極的な生き方をして、楽しく過ごせるとは思いません。
他人と比較して、他人に対する優越感を味わおうと努力を続けて、満足できる人生になるとはとても思えません。優越感とまではいかなくても世間体を気にして生きているだけで、永遠に不安・不満・不幸な状態が続きます。

自分の望みを自分で見出すこと、自分はいったい何をしていれば、どういう状態ならしあわせを感じるのかを見出すこと、
(どう生きれば満足なのかを自分で自分の中を探って見つけて確認していくこと)
そしてそれをどうすれば具現化していけるかを実際に具体的に行動してみて改良し続けること、
それがしあわせな人生を送るための第一歩だと考えています。
その具体的な実践の機会として、大学受験を捉えているのです。
メンタルコントロール力は、それに役立つ強力な武器になると信じています。
これは本を読んでも身につかず、実践の中で人を通してしか身につきません。

だから、BENBUは、単なる塾ではありません。
合う人、合わない人はあるでしょうが、合う人にとっては人生を好転させる場になります。
だからこそ、部員になった人は、とても幸運だと、以前から言っているのです。
時間あたりの価格がとんでもなく安いからとか、
全科目対応してもらえるからとか、そんな小さなことで幸運だなんて言っていません。
机が広いから、椅子が座り心地いいから、他塾と違って本当にすぐに質問できるからといったことでもありません。
ましてや外装などでもありません(見た目にお金をかけている他塾が外側の写真を撮りにきましたが無意味です。BENBUの人気の原因はそんなところにはありません)。
わたし自身が高校生のときに出会いたかった塾だから、幸運だと言っているのです。
生徒を科目割りや、点数で評価するのではなく、人間全体として見てその後の人生を応援するつもりで見ている塾だから、部員となった生徒は幸運なのです。
わたし自身が出会いたかった先生を、今、していますし、
わたし自身があってほしかったシステムを、今、具体化していますし、
わたし自身が高校生のときに求めた講師との距離感を、今、実現していますし、
守りに入ることなく、あえてリスクを取って、理想像により近づこうと日々努力をしています。

これからも、単なる勉強の補助を超えた価値を提供していきます。