英語の民間試験について

大学入試共通テストの一部に、英語の民間試験が課されることになりました。
現在の高校年生から、受けることになります。

実際に生徒が受験するのは、2020年の月~12月の間の回です。
(民間試験を期間内にいくつ受けても構いませんが登録できるのは最大で回までです)
民間試験の成績を合否判定にどう利用するかは、各大学に任されています。

英検の級合格程度を出願資格とするだけの大学も多くあります。
出願資格にすらしない大学もあり、この場合、受験する必要はありません。
民間試験がとても軽視されています。

逆に共通テストの英語の点数に民間試験の結果を点数化して加える大学もあります。
点数が高いところでは、100点満点中、20点も民間試験の成績分とする大学もあります。
(もっとも、20点分を取るには、英検準級の上位相当が必要となるようですが)

英語の民間試験を合否判定に使用するかどうかをまだ決めていない大学は、
最新のデータ(8月1日時点)で、四年制大学(国公私立七百五十七校)中、約割も
あります(中日新聞の記事/いずれリンク切れになる見込み)。

現在の高校年生は、全員、高校からまとめて申し込んで、IDを発行してもらうことに
なります。受験票のようなものですね。
大学に出す願書には、そのIDを記入することになると思います。

民間試験は、次の6団体から選ぶことになります。
・英検(1日完結型、公開会場実施、4技能CBT
TEAPTEAP CBT
GTEC
TOEFL iBTテスト
・ケンブリッジ英語検定
IELTS

50万人以上が受けることになるので、試験はコンピュータを活用したものがメインと
なるでしょう。
お年寄りの高校教員の中には、コンピュータ画面での操作は不便だから避けた方がいい、
などと言っている人もいるようですが、4Gスマホをつかいこなす世代に何を言ってるんだ?、と
思います。
受験者数が最も多くなるのは英検でしょうね。もともと受験者数が最大で、対策もしやすいですから。
対策は通常の英検の対策で十分で、それ以上のことは不要ですし、特別な問題集も不要です。
問題も通常の英検の問題と同じです。

志望校が民間試験の結果をどう扱うのかを調べてから、対応を考えれば十分です。
早めに対応する必要はありません。
英検級が出願資格の場合、対策するだけ馬鹿らしいですから。
普通に勉強していれば、英検級なんてカンタンに取れてしまいます。
商売であおってくる人に乗せられないように注意してください。