高校教員が病んでいる

らしいです。
休職・退職が頻発していて、教員の必要人数を確保できず、過酷な現場になっているようです。
生徒に対し暴言を吐くのが日常的になっている教員の話もよく聞きます。
ストレスをためこんでいる教員が多いのでしょう。一部の高校だけかも知れませんが。

教師に「でも」なるか、教師「しか」なれないか、という選択で教師になった、
いわゆる「でもしか」先生には、高校はキツい職場だと思います。
学習内容が難しい上に(といっても科目だけですが)、部活動の顧問もさせられ、生徒は
なかなか言うことをきかず、聞いていない生徒を相手に授業をこなしつづける日々にやりがいはなく、
同僚との仲も良くはなく、残業や採点の持ち帰り仕事が多く、
給料も、年金を考えれば十分に恵まれているのにそこに思い至らず手取り月収にげんなりし、
保護者からは苦情をつきつけられ、塾講師からはこうしたブログなどで批判され(笑)、
頑張れば将来楽になるかというと、閉鎖的な社会(一般社会から隔離された部分社会・村社会)から出られず
たとえ出世しても、生徒が覇気のない教員に替わるだけで、相も変わらずの日々が見えてしまう・・・
プライベートでは自分の子どもも言うことをきかず反抗ばかりで勉強もせず夫婦間も冷め切って・・・

そうした教員は、もともと教員の資質がなかったわけで、まちがってなってしまっただけだと
わたしは思います。
だから、休職・退職してよかったと思います。
本人のためにも、生徒のためにも、継続してはいけなかったのです。
大学入試でその科目を選択しないことを決めている生徒に対しても過剰な課題を出し続けて
夏休みも補講に呼ぶような教員は、模試での生徒の成績を上げて自分の査定を上げることを
生き甲斐に変えてしまっているのでしょうが、こういう病み方をした教員も早く休職・退職して
ほしいものです。
入試で選択しないので夏休みは出ませんと言うと「なめてるのか」と来る。なめてるのはあなたでしょう。
公務員の不法行為に基づく損賠請求訴訟を起こして反省させてあげたいくらいです(国家賠償法条)。
まずは県の教育委員会に苦情を出すところからになると思いますが。
たとえば世界史だとして、模試で世界史の点数が学校全体として良かったとしても、
その分、他の教科が犠牲になっているはずです。世界史が上がったからその教師を重用する、
というのは大間違いです。生徒にどれだけ時間を使わせたか、主要教科を食っていないか、
確認したうえで評価しなければなりません。

平日毎日のみならず土日もほとんど休みのないブラック部活の顧問の中でも、とりわけ
目立つ人がいます。18時終了を無視して20時頃まで平気で練習をさせる困った教員です。
定年間近ということもあり、校長も及び腰で指導できずにいるようです。
この顧問も校長も人間としてクズです。
仕事上の権限を自身の権力と勘違いし自分の趣味に暴走して生徒を犠牲にするクズ、
覚悟のないまま校長になって教員の指導もできずに事なかれ主義で保身に走るクズ。
生徒の人生をなんだとおもっているのでしょうか。

教員を辞めたら塾の講師になれるか、というと、そんな甘い世界ではなく、
教員のときの教え方が甘かったなー、勉強が足りなかったなーと思い知るだけです。
人間性にも問題がある人もいます。威張るしか能がないのは劣等感の裏返しでしょうが、
生徒に軽蔑されるだけだと、なぜ気づかないのか不思議です。

これまでに教員だった人の、塾講師に応募してきたときの様子を数人見たことがあります。
どの人も、まったく使えない人でした。大学生のアルバイトの方がずっとましでした。
実際に生徒を目の前にした短時間の授業で、震えてしまって、辞退した人までいました。
高校の教員はたしかに忙しいのでしょうが、勉強量が不足しすぎている人が多いように感じます。
そもそも大学受験を真剣に闘ってきたのか、そこにも疑問が生じます。

退職した教員は、どうすればいいのか。
教員になる前に悩んでいた進路・就職先の問題に、再び直面することになります。
結局は解決しないままずるずると教員になってしまったがために、
まったく同じ問題に行き当たるわけです。教員になったのは単なる先延ばしにすぎません。
今度こそ、きちんと考えて結論を出し、覚悟を決めて再出発すればいいだけです。
解決しない限り、同じ状況が何度も巡ってきます。
給料や安定などを目安に仕事を選ぶから失敗してしまったので、
自分が何をしたいのかを、まずはっきりさせてから、仕事を考えるべきでしょう。
自身の進路もきちんと決められなかったのに、進路の分岐点に立つ高校生を指導する
立場になるなんて、もともとがおかしかったのです。
もう一度、人生を考え直しやり直すべきです。


もし、教員を続けたい、あるいは、転職が不可能、というのであれば、
自分を誇示しようとしたり、生徒を押さえつけたりしようとせず、
どうすれば生徒のためになるか、どうすれば生徒が伸びるか、
どうすれば生徒の役に立つことができるのか、
真剣に考えて答えをいくつも出し、それをつずつ着実に実行していってください。
そうすれば、環境が変わっていきます。
ストレスも弱まっていきます。


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私立でも、教員は病んでいそうです。
営業妨害と言われるのも面倒なので、詳しくは書きませんが、
中学受験の人気度のわりに、大学受験の実績があまりに貧弱なことに
なぜ受験生の保護者は気づかないのか、なぜ学園祭の雰囲気だけで選んでしまうのか、
なぜ中身のない行事に高い評価を与えてしまうのか、
非常勤講師が多すぎる不思議な状況になぜ疑問を抱かないのか、
謎すぎます。
そこに高い学費を払って子どもを通わせていることも謎すぎます。
その学費は何の対価なんでしょう。
高校受験を回避することに、対価分の価値があるのでしょうか。
むしろ逆じゃないかなとおもいます。
遊び呆けてダメになっていくことにお金を払っている事実に気づかないと。
高校受験の苦労を避けるという発想では、大学受験に立ち向かえないです。
楽しそうかどうかで選ぶのは、遊び場であって、成長の場ではありません。