英語民間試験で「英検は使えない」「英検は撤退」だって!?

本記事は、ホームページに、2019年4月02日付けで書いたものとほぼ同じです。


県立高校の教師が、表題のようなことを生徒に言っているそうです。
生徒のみなさんは、その教師がそう言っていたことを明確に覚えておいてください。
公務員である県立高校の教員がデマを流したとすれば、これは大問題ですが、
わたしが強調したいのは、その教師の信頼性です。
ウソだと判明したら、「コイツはまったく信頼できない。」と考えてください。

独立行政法人大学入試センターから、民間検定試験として採用できるものが発表されています。
リンクで紹介します。
 「大学入試英語成績提供システム」の参加要件確認結果について
 参加要件を満たしていることが確認された資格・検定試験(pdf)
これによると、英検は参加資格が認められています

英検は、通常では1次試験の合格者だけが2次試験に進めるというスタイルなので、
4技能の評価を要する大学受験には向いていません。
しかし、大学受験生向けの英検もすでに用意されています。
1級  「公開会場実施」
準1級 「公開会場実施」「1日完結型」
2級  「公開会場実施」「1日完結型」「4技能CBT」

「公開会場実施」「1日完結型」「4技能CBT」の3種を新方式と呼ぶことにします。
新方式と従来の方式とは、実は、問題構成、級認定、技能別スコア等、全く同じなのです。
違うのは運営方法だけです。
したがって、これらの対策は、従来の英検対策と全く変わりません

上記リンクのうち、pdf の方の英検関連部分だけ以下に抜粋します。














くだらないデマの拡散に振り回されることなく、自分の勉強を続けましょう。
自分の人生は自分で選んで自分で作っていくしかありません。
この大人は信頼できるのか、という意識を、常に持ちましょう。

------
おそらく、表題のことを堂々と話している人は、朝日新聞の2018年3月26日付の記事を
読んだのでしょう。
朝日新聞自体、捏造記事で有名になった通り信頼性が低い上に、
購読者数の減少から読者をできるだけ惹きつける書き方に変わってきています。
上記の記事でも、きちんと読めば、単に不安をあおっているだけで、
英検でも対応した試験がすでに用意されていて、
それが採用認定を受けたことがわかります

週刊誌やスポーツ新聞の見出しを見ただけで、それが事実であると思い込んで話している
のと同じく滑稽です。
まともな判断力がありませんし、読解力もありません。
そんな人が高校の教師をしているなんて、笑ってしまいます。

常識的に考えて、日本で最も受験者数が多い英語検定試験なのに、
大学入試に採用されないはずがないのです。
そうした判断もできないのは、社会人として大人として哀しい・恥ずかしい限りです。

根拠もなく噂だけで生徒に話したのであれば、
その教師はもはや教師としての資格・資質がありません。