2019年センター試験 数ⅡB 解いてみた。

今年のセンター受験生(部員ではない)から数ⅡBについて質問(愚痴?)がありました。
高校の教師に、
「確率分布・統計推測の分野はセンター試験で出ても選択問題だから取らなくていいし、
 難しいのでその分ほかの問題を解いた方がいい」
と言われたそうです。
高校の授業でも、ほとんど時間をかけず理解しないままに受験となったそうです。
(2年の終わりで確率分布を飛ばして数Ⅲに入り、ほとんど説明がなかった)
だから、試験では確率分布は選択しようがなかったけれど、数列で混乱して解けなくなった。
こんなことなら確率分布をやっておいた方がよかったんじゃないか、
という質問(たぶんきっと愚痴)でした。

本人には、もう考えてもしかたのないことなので、2次に向けてのアドバイスしかしません
でした。

が、

確率分布・統計推測の分野は、みかけの仰々しさから難しそうに見えるものの、
センター試験レベルであれば楽に満点を取れる問題しか出ていません。
理解(といっても深さは不要ですが)に至るまでは多少苦労するかも知れませんが、
時間はかからず、いったん理解してしまえば、ごちそうさま問題にしか見えなくなって
しまいます。

数ⅡBは必須問題の2問以外に、3問の中から2問を選んで解く選択問題のあわせて
4問を解くことになります。
選択問題は、数列、ベクトル、確率分布・統計推測の各分野から1問ずつです。
数列が難しいなと感じたときに確率分布に逃げることもできますが、
確率分布を最初から捨てていれば、選択問題は事実上ないことになります。
これは受験上不利でしょう。
時間はそうかからないので、確率分布も解けるようにしておくべきです。
高校の授業でほとんど扱わないなんて、あり得ないと思います。

高校の教員の能力の低さに原因の大半がありますが、
高校に頼りすぎている姿勢にも責められるべき点があると思います。
そもそも高校の授業なんて、勉強のきっかけにすぎず、頼りすぎてはいけないものです。
高校の教員は大学受験で頑張ったから教員になっているのではありません。
年度の終わりまでにカリキュラムを全部こなせば(こなしたことにすれば)
それで公務員としての仕事はやったことになるので、
進度が全国の中高一貫校や私立高校に比べて著しく遅れていても気にかけることなく、
のんびりと授業をしていることが(よく)あるのです。
(有名な大学は全国の中高一貫校や私立高校の生徒たちも当然にライバルになる)
習いたてで入試問題が解けるようにはなりません。
習った事項が脳に定着し使いこなせるようになるまで3ヶ月はほしいところです。
ムダな問題を出したりアクティブラーニングだといって効果のないムダな時間を費やしている
ヒマがあるのなら、どんどん先に進み、終えたあとで入試レベルの問題に移るべきです。
成績上位の生徒たちは、塾で勉強したり、自分で先に進んで勉強したりしてきたのに、
それを自分たちの授業の成果であるかのように錯覚している教員には、もはや怒りすら
感じなくなってきました。哀れみしかありません。

タイトルとぜんぜん関係ない話をだらだらとすみません。

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取り急ぎ、解いたものを載せます。
感想等は別記事で掲載予定です。