LINE 使っちゃダメ?

多くの塾・予備校では、LINEやメールを通じて生徒と直接やりとり(チャット、会話)を
することを禁止しています。
理由は、講師と生徒とが不適切な関係に陥ることを予防するため、です。

たしかに、多くの塾・予備校では、アルバイトの講師を多数使っており、学生アルバイターは生徒と年齢が近いといえば近いですし、人間として成長半ばなので、そうしたこともないわけではないのでしょう。

でも、これは、あくまで表向きの理由です。
私が以前に所属していた大手家庭教師・個別指導派遣会社でも、同じく禁止していましたが
ここでは担当者から直接口頭で本音の理由を聞き出すことができました。
それは、個人的に講師と生徒がつながると、生徒を取られてしまうから、でした。そうした事例が多くあったようです。多くの塾・予備校でも同じでしょう。
講師に生徒がくっついてしまうと、講師が他塾に移籍したときに生徒もついていってしまう。講師が独立したときに、生徒がそっちに行ってしまう。それを避けたいわけです。
私は塾講師として雇われていたとき、もちろんその内部規定を守っていましたが、
塾の1社目から2社目に移籍したとき、生徒の親が移籍先を探してついてきてくれたことがあります。2社目を退職したとき、連絡先を探してくれて家庭教師をすることになった人もいます。LINE等でつながっていなくても、移籍先や連絡先を一切伝えていなくても、そうなってしまうので、つながっていればより多くの生徒がついていってしまうのでしょう。

こうしたことは、すべて、塾・予備校側の都合です。
表向きは生徒のためのようにしていますが、事件が起これば結局は塾側の責任が問われることになるので、やはり、塾側の都合です。
生徒のことを本当に考えている塾には、私はまだ巡り会えていません。宣伝では自由に言葉で飾り立てることがなされていたりしますが、中に入れば真偽は明らかになります。

BENBUでは、生徒からの質問を常時、LINEを通じて受けることができるようにしています。質問だけでなく相談でも愚痴でもなんでも構わずに受け付けます。
それは、すべてが勉強につながっているからです。高校生は勉強が生活の中心です。勉強に支障となるようなものがあれば、その解消を図ることも大切な受験指導になります。
これができるのは、個人による塾だからでしょう。
個人による塾は、生徒が伸びるかどうか、生徒が満足するかどうかが、存続に直結します。だからこそ、生徒が伸びるために必要と思われることは、リスクを取ってでもやるのです。
講師自身を担保にして生徒をお預かりすることになるので、すべての行動、発言が存続に直結します。だからこそ、LINEの悪用などあり得ません。信頼されなければ即廃業です。

では、LINEでの質問システムで、生徒側にデメリットがあるのでしょうか。私には思いつきません。少し前までは、LINEをはじめ、スマホ自体が勉強の邪魔物とされていました。しかし、高校での連絡網がLINEになるなど、もはやスマホなしの生活はあり得ない、と言えるほどの状況になっています。そうであれば、いかに活用するか、いかに時間を奪われないように使いこなしていくかを考え、実際に使って慣れていくべきだと思っています。
質問のしかたは別途お伝えしますが、質問をしようとしている中で、自分が何がわかっていて何がわかっていないのかが明確になってきます。その作業も伸びるために必須のものです。ぜひ、活用していただきたいと思っています。

BENBUでは、ぜひ、LINEを活用してください。
ガラケーの人はメールででも可能ですが、回答までに多少時間がかかる点と、他の生徒の質問を共有しづらい点はご容赦ください。